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NTT-ATの契約書チェック支援サービス、担当者間のコミュニケーション支援機能などを提供

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は、契約書チェック支援サービス「インテリジェント契約チェッカー」の新版「同 Ver2.0」を、3月22日より提供開始すると発表した。

 インテリジェント契約チェッカーは、法務部門および現場担当者である営業部門等が行う契約書チェックにおいて、作業負担軽減と品質向上を支援するサービス。契約書の記述内容が自社で定めた契約ポリシーを満たしているかどうかをAIによって判定する機能や、編集前後の契約書を比較し、変更個所を洗い出す差分チェック機能などを搭載しており、担当者の契約書チェック作業を支援してきた。

 こうしたチェック作業を進める際は、現場担当者から法務部門、あるいはその逆のルートで契約書の内容確認をすることになるが、両者のコミュニケーションが円滑に行われないと、必要以上に時間がかかり、契約締結を遅らせる原因にもなるという。

 また現場・法務部門のいずれにおいても、過去のやり取りが可視化・一元管理されていないと、部署内での担当引き継ぎの際に、契約内容の理解不足につながる恐れがあるとのこと。

 そこで今回は、このようなリスクを軽減・回避すべく、インテリジェント契約チェッカーに「ユーザー閲覧権限機能」と「コミュニケーション機能」を追加した。前者は、契約書チェック結果をほかのユーザーと共有できる機能で、契約書ファイルを開く手間をなくし、契約書の内容を素早く把握可能になるため、相談内容についてすぐに返答可能になるとしている。

 一方、後者のコミュニケーション機能は、契約書チェック結果画面を見ながら、ほかのユーザーとコメントのやり取りを行える機能。相談チャネルをシステム内に統合することで、メールを作成する手間や誤送信をなくしている。

 また、条項を指定してコメントすれば、指定された条項をAIが自動的に表示してくれるため、確認が必要な条項内容をすぐに把握可能。過去の問い合わせ履歴が一元的に蓄積されるので、契約に関するナレッジ共有が簡易化され、契約経緯の検索や担当間の引き継ぎも効率化されるとのこと。

 さらに今後は、ポリシーチェック機能でチェックに対応していた契約書類型(請負契約書・準委任契約書・売買契約書・秘密保持契約書)に、「工事請負契約書」が追加される予定。既存の対応契約書類型でチェックできるチェック項目も追加されることから、より広範なチェックが可能になるとした。