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日立ソリューションズ、ランサムウェア対策を強化した「秘文」最新版

 株式会社日立ソリューションズは、情報漏えい防止ソリューション「秘文」シリーズについて、ランサムウェア対策を強化した2製品の最新版を8月31日から提供開始する。

 「秘文 Data Encryption」の最新版では、マルウェア対策機能の保護範囲を拡大。従来から対応していた実行プログラム(EXEファイル)の監視に加え、プログラムが必要に応じてメモリに呼び出して利用するDLLファイルも監視することで、正規のプログラムを偽装して暗号化を実行するようなランサムウェアにも対応する。

 また、従来のディスクドライブのデータ領域(ファイル/フォルダー)に加え、OSの管理領域まで保護する範囲を拡大することで、管理領域を不正に書き換える「端末ロック型ランサムウェア」にも対応。これにより、万一ランサムウェアに感染した場合でも、強制暗号化や削除などのデータ破壊から機密データを保護する。

 「秘文 Device Control」の最新版では、従来の持ち出しログやデバイス接続ログに加え、ファイル操作や各種アプリケーション利用などのユーザー操作履歴をログとして取得できるようになった。

 また、これらのログを収集・管理する「秘文 Server」上で、AIを活用した次世代マルウェア対策製品「CylancePROTECT」との連携により、マルウェア検知情報とユーザー操作履歴を組み合わせて可視化する。これにより、ランサムウェア侵入の契機となったメール受信やウェブからのダウンロードなどのユーザー操作を特定し、再発防止策を迅速に立案することを支援する。

 製品の価格(税別)は従来通りで、両製品ともライセンス購入型が1クライアントあたり1万円、サブスクリプション型が年額5000円。ライセンス購入型は保守費、サーバー費用は含まない。CylancePROTECTの参考価格は1ライセンスあたり年額1万5000円(100クライアントの場合)。