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ネオアクシス、IBM iで全銀TCP/IP手順・広域IP網を利用可能にするインターネットEDIツール

 TISインテックグループのネオアクシス株式会社は11日、IBM Power Systems(以下、IBM i)で全銀協標準通信プロトコル(全銀TCP/IP手順・広域IP網)の利用を可能にするインターネットEDIツール「Toolbox 全銀TLS+」を提供開始したと発表した。

 EDIについては現在、ISDN(INSネット ディジタル通信モード)回線を利用している企業がまだまだ多く存在するが、そのISDNも、NTTの固定電話網がIP網へ移行へ移行するのに伴って、2024年1月以降にサービス終了が予定されている。

 このサービス終了に伴い一般社団法人全国銀行協会(全銀協)では、全銀協標準プロトコルのうち全銀ベーシック手順、全銀TCP/IP手順のサポートを2023年12月末で終了し、インターネットをベースとした新たなプロトコルである全銀TCP/IP手順・広域IP網を制定していた。

 今回提供する「Toolbox 全銀TLS+」は、この全銀TCP/IP手順・広域IP網をIBM i上で送受信可能にするもの。IBM iから全銀TCP/IP手順・広域IP網の通信を行う場合、通常はEDIサーバーや専用通信機器などを構築し、IBM iとEDIサーバーや専用通信機器の双方でデータの送受信管理を行う必要があるというが、「Toolbox 全銀TLS+」を導入することで、EDIサーバーや専用通信機器を介さず、IBMi上で全銀TCP/IP手順・広域IP網の通信が可能になる。

 またIBM iのみでEDIの運用ができるため、従来の同社製品を用いたレガシー手順(全銀ベーシック手順、全銀TCP/IP手順、JCA手順)の操作と同様の運用が可能な点もメリットとのこと。

 ライセンスはCPUグレードに応じた価格体系となっており、最小構成で54万円(税別)から。なお、LPARごとにライセンスが必要となる。

 ネオアクシスでは、インターネットEDIへの対応が必要となる企業を対象としてこの製品を販売するとのことで、5年間に300本の販売を目指している。