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OKI、高速ディープラーニング推論処理をエッジで実現し、クラウドと連携するAIエッジコンピューター「AE2100」を販売

 沖電気工業株式会社(以下、OKI)は3日、高速ディープラーニング(深層学習)推論処理をエッジで実現し、クラウドと連携するAIエッジコンピューター「AE2100」の販売を開始した。

 AE2100は、インテルが提供するオープンなディープラーニング推論実行環境「OpenVINO ツールキット」を搭載し、さまざまなAIフレームワークにより顧客が作成した学習モデルを用いた推論実行が可能なエッジコンピューター。

AIエッジコンピューター「AE2100」

 カメラや各種センサーからの多量なデータを高速で処理可能できる、AIアクセラレーター「インテル Movidius Myriad X VPU」を2チップ搭載可能で、高速なディープラーニング推論処理を実現。映像解析や波形解析、加速度解析など、AE2100に搭載したOKIのAIライブラリーを活用したAIソリューションを提供する。

 用途に最適なセンサー機器を収容するため、イーサネットやWi-Fi、USB、RS-232C/485など、多様な物理インターフェイスを搭載。また、ウェブブラウザーから簡単に設定・保守ができるWebUIを標準搭載する。ネットワークについても、920MHz帯マルチホップ無線「SmartHop」を搭載し、センサーをつなぐ自営IoT無線ネットワークの構築が可能。上位ネットワークであるLTE、Wi-Fiも収容し、顧客の環境や設置場所に応じて柔軟に対応できる。

 また、クラウドとの連携機能として、Microsoft Azure IoT Edge認定を取得。AE2100でAI処理した結果のクラウド上での可視化や、学習モデルのクラウドからAE2100への配信といった、クラウドサービスとの連携に対応する。IoTシステム特性を考慮したセキュリティ機能としては、セキュアブート対応、TPM2.0やアクセス制御機能などを搭載する。

 AE2100の市場想定価格は18万円(税別)から。提供開始は11月30日。OKIでは、今後3年間で累計5万台の販売を目標とする。