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TIS、関西地区でスタートアップ企業向けの技術支援を無償提供 技術相談会やメンタリングなどを実施

 TIS株式会社は18日、関西地区において、スタートアップ企業向けに無償の技術支援施策を開始すると発表した。スタートアップ企業に対し、「技術相談会」「技術メンタリング」「技術セミナー」を開催するほか、関西のイノベーション創出拠点をはじめとした関係者と連携し、関西スタートアップエコシステムの発展を目指すという。

 スタートアップ企業に対しては、関西地区でも自治体・企業・各種団体からの起業支援が展開されており、2016年、2017年には開業率で全国トップを示しているという。また近年、関西の地の利に魅力を感じる外国人起業者も増加しているほか、2025年大阪・関西万博の開催決定という追い風もあり、関西地区においては、さらなるイノベーションの活性化が期待されているとのこと。

 一方でTISでは、これまでも、スタートアップ企業に対する投資やスタートアップスタジオ機能の提供などの支援を行ってきたが、これらの活動の中で、スタートアップ企業がビジネスをシステムに具現化する過程において、ソフトウェア開発スキルやノウハウ不足が事業推進の課題となる姿を多く目にしてきたという。

 そこで今回は、同じ課題感を持ち、多くのスタートアップ企業とのつながりを持つ関係者と連携して、TISの培ってきた得意分野でスタートアップエコシステムの発展を目指すことが自社の新規事業創出につながると考え、一連の技術支援施策を開始するとした。

TISの関西スタートアップエコシステムとの連携イメージ
関西地区でのTIS共同事業立ち上げステップのイメージ

 具体的には、サービス(MVP:Minimum Viable Product、実用最小限の製品)開発に着手しようとしている、あるいは着手しているスタートアップ企業のCEOやCTO、エンジニアに向け、TISのエンジニアがプラットフォーム選定やセキュリティ対応など、開発推進に関する悩みごとに応える「技術相談会」を開催する。

 10月より、週1回の開催を予定しており、10月分のエントリーを募集開始している。1社あたりの相談枠は1時間。

 2つ目の「技術メンタリング」では、スタートアップ企業がサービス開発を立ち上げる際に、TISのエンジニアがメンターとして参画し、開発環境構築やサービス開発を支援する。1~2カ月のオフラインによるサポートを予定しているが、内容に応じてオンラインでのサポートも可能という。

 対象は各月に開催枠を設けて募集し、「MVP開発に着手したいが必要な環境を単独で準備できないので手伝ってほしい」「どう作り進めれば効率的なのか一緒に考えてほしい」といった要望に応えるとのことだ。

 このほか、サービス型システム開発に有用な技術テーマ、TISとスタートアップ企業の開発協業実例の紹介などを「技術セミナー」として開催する。なおセミナーに関しては、スタートアップ企業に限定せず参加者を募集するとのことだ。