ニュース

TISがビジネスアイデアの具現化を支援――、新規事業の創出を目指すプログラム「U-Studio」

 TIS株式会社は15日、新規事業の創出を支援するプログラム「U-Studio(ユースタジオ)」を提供開始すると発表した。

 U-Studioは、アクセラレータープログラムなどでは対象外となる、具現化されていないアイデアやビジネスモデルを対象としたプログラムで、より初期段階のスタートアップや起業家、起業を目指している人などが参加可能。さまざまな組織・人材のビジネスアイデアを効率よく具現化するための、オープンイノベーションプラットフォームとして位置付けられている。

 具体的には、さまざまなスキルを持つメンバーで構成されたチームが、アイデアのブラッシュアップから仮説検証計画の立案、仮説構築・MVP(Minimum Viable Product)開発と検証までを、約6カ月の短期間で支援してくれるという。

 また、持ち込まれたアイデアを専属チームと一緒にプロダクトへと具現化し、仮説検証を繰り返すことで、将来的にはそのアイデアを事業とする企業へと発展させていくことを目指す。

 さらに、TISのアプリケーション開発ノウハウを無償公開しているWebサイト「Fintan」の開発手法を用いることで、さまざまな技術を要する複数案件に対応し、事業化の可能性を広げられる点も特徴とした。

 具現化したいアイデアを持つアントレプレナー/イントレプレナーは、こうしたサービスを利用することにより、新規事業立ち上げ時の課題であるコストやチームコンピテンシー、スキル不足、市場の成熟度などのリスクを回避できるとのこと。また応募期限もないため、アイデアが発生したタイミングでも、もしくは発展させたいタイミングでも参加申し込みでき、ビジネススピードに合わせた共創が可能という。

 なお、U-Studioのコアチームメンバーには、TISから「事業戦略の策定、仮設の構築を行うサービス開発推進者」「ソフトウェア開発を広くカバーするフルスタックエンジニア」が参画し、アイデアのブラッシュアップを支援する。

 また、「イノベーションを連続的に生み出すシリアルイノベーター」「必要なネットワークの提供を行うコミュニティーマネージャー」などもコアチームメンバーとしてそろえているほか、コアチーム以外の「メンター」や「プロモーター」には、TIS社外の有識者にパートナーとして参画してもらい、プロジェクトを進行させるとのこと。

 TISでは、U-Studioを通じて、6カ月間で6件のアイデアのプロジェクト化と、その中から1件の事業化を目指す。

「U-Studio」でのアイデア具現化イメージ