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IBMが「Cloud Pak for Data」強化、企業が自社データをAI対応にできるよう支援

 米IBMは10日(米国時間)、データ管理/分析プラットフォーム「Cloud Pak for Data」において、DataOps方法論を活用し、顧客企業が自社データをAI対応にできるようサポートする機能強化を発表した。

 まず、データおよびAIのカタログ「Watson Knowledge Catalog(WKC)」において、ポリシーを適用するための品質およびガバナンスの新機能が追加された。

 また、非構造化データの管理およびプライバシーのための新しいソリューション「StoredIQ InstaScan」を提供する。これは、データソースにおけるコンプライアンスやプライバシー上のリスクの高い“ホットスポット”を特定するように設計されているほか、可能な対策や推奨事項の優先順位付けを行うことにより、コンプライアンスデータの収集義務や、AIプロジェクトへの対応のために必要な時間を短縮できるとした。

 さらに、ユーザーは定期的にリスク評価テストを実施し、データの信頼性を確立することが可能。このソフトウェアを使用することで、クラウドデータソースの評価に関するポリシーを定義できるため、データの収集と管理が説明のつくものであり、かつ正確なものであると保証するのに役立つとしている。

 加えて、Cloud Pak for Dataで利用できるETLツール「InfoSphere DataStage」においては、新機能「Change Data Capture」を提供する。この機能は、データ変更を継続的に取り込み、自動的に変換し、ユーザーが要求する場所に届けられるよう設計されているという。

 なお、データカタログからアセットを特定後、ジョブを自動生成できる新機能も追加され、データエンジニアのユーザーエクスペリエンスを改善するとのことだ。