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DDSの多要素認証基盤「EVE MA」、マイナンバーカードを活用した認証が可能に

 株式会社ディー・ディー・エス(DDS)は9日、多要素認証基盤「EVE MA」にマイナンバーカードを利用した認証プラグインを追加し、提供を開始すると発表した。従来、ICカード認証はFeliCaとMIFAREに対応していたが、新たにマイナンバーカードを活用したWindowsログオン認証やアプリケーションへのログイン認証などが可能になるという。

 EVE MAは、各種システムに対するID/パスワードでのユーザー認証を、多要素認証方式に置き換えることが可能な多要素認証基盤。指紋や顔、指静脈、手のひら静脈といった生体認証、ICカード認証、パスワード認証などを、拡張性の高いプラグインアーキテクチャで提供しており、確実な本人確認を行うことで、なりすましのリスクを低減することが可能になるという。

 一方でマイナンバーカードについては、2021年3月から健康保険証として使えるようになるほか、マイナンバーカード所有者に付与する全国共通ポイント「マイナポイント」の活用拡大が検討されるなど、利便性向上とカードの普及につなげる動きが活発化しているとのこと。

 また、デジタル・ガバメント閣僚会議において「国家公務員及び地方公務員等については、本年度内に、マイナンバーカードの一斉取得を推進する」と決定されたこともあって、公務員におけるマイナンバーカードの普及も予測されている。

 DDSではこうした背景から、今回、マイナンバーカードを本人認証用ICカードとして利用可能なプラグインをEVE MAの認証要素に追加し、PCログインなどの本人確認にも利用できるよう対応した。

 なお同社は、これを機に、治体や企業がマイナンバーカードを本人認証カードとして使用する取り組みをサポートしていくとしている。