ニュース

安中市とNTT東日本、AI-OCRおよびRPAを活用した実証実験を実施

 群馬県安中市と東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本) 群馬支店は3日、安中市の業務において、AI-OCRおよびRPAを活用した実証実験を行うと発表した。実施期間は年内を予定している。

 安中市の業務では、市民向けの窓口業務における書類処理や、複数にまたがるシステム間でのデータ転記などで、市職員による手作業が数多く発生しており、これまでも業務のシステム化により省力化を推進してきたものの、紙帳票を用いた業務や、システム化に向かないPCを利用する定型業務も多く存在しているため、長時間労働発生の要因のひとつになっているという。

 そこで今回の実証実験では、NTT東日本がAI-OCRおよびRPAのライセンス提供、ならびに運用支援を行い、安中市と共同で効果検証を実施。行政実務におけるAI-OCRおよびRPAの有効性について検証を行い、安中市のおける業務効率化と働き方改革を支援するとのこと。
 また単なる業務削減ではなく、定型作業の負荷軽減・効率化を行うことにより、安中市では、職員の時間を市民からの相談や窓口業務などへと従来以上に振り向け、市民サービスの向上を目指すとした。

 なお導入にあたっては、両者が協議のうえでAI-OCRおよびRPAに適した業務(定型反復業務)を抽出し、当該業務に対して適用していく予定。

 安中市では今回の実証実験により得られたデータと知見を踏まえ、業務におけるAI-OCRおよびRPAの本格導入について検討する予定。一方NTT東日本では、今回の実証実験から、自治体業務でのAI-OCRとRPA連携に関する知見を得ることによって、今後、ほかの自治体への提案など全社的な事業への波及を目指すとしている。