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Dell Technologies、コンサルティングビジネスの取り組みについて説明

企業のさまざまなトランスフォーメーションを支援するサービスを提供

 デル株式会社およびEMCジャパン株式会社(Dell Technologies)は23日、コンサルティングビジネスに関する記者説明会を開催した。説明会では、Dell Technologiesが提供しているコンサルティングサービスの概要や特徴などについて解説を行っている。

 Dell Technologiesでは、デジタルトランスフォーメーション(DX)を始めるにあたって何から手をつけてよいかわからないという企業から、データを使った経営戦略に取り組みたいという企業まで、幅広い要望に応えるコンサルティングサービスを提供しているという。

 またDXだけでなく、ITトランスフォーメーション、ワークフォーストランスフォーメション、アプリケーショントランスフォーメーションなど、企業におけるさまざまなトンスフォーメーションを支援しているとのこと。

 EMCジャパン 執行役員 コンサルティング事業本部長の松原健一郎氏は、「Dell Technologiesのコンサルティング部隊は、製品部門から独立した中立的なサービス組織であり、自社の製品・サービスにこだわらないリファレンスアーキテクチャを提供する。また、Dell Technologiesの一員として先進技術の動向を考慮しながら、具体的なTOBEデザインを提案する。そして、全世界での多様な業種におけるサービス実績をベースに、洗練されたコンサルティング専用テンプレートを活用している」と、コンサルティングサービスの特徴について説明。

 「現在、グローバルで2000人以上のメンバーがコンサルティングビジネスにかかわっている。日本のメンバーは約100人で、そのうち約80人がコンサルタント、約15人がコンサルティングセールスを担当している」と述べた。

EMCジャパン 執行役員 コンサルティング事業本部長の松原健一郎氏

 コンサルティングサービスのポートフォリオとしては、「IT トランスフォーメーション」、「ワークフォース トランスフォーメーション」、「アプリケーション トランスフォーメーション」の3つの領域にフォーカスし、それぞれ3つのアプローチでコンサルティングサービスを提供する。

 また、これに加えて、各トランスフォーメーションの全体最適化を担う「TRANSFORMATION PROGRAM OFFICE」(トランスフォーメーション プログラム オフィス:TPO)を展開している。

コンサルティングサービスのポートフォリオ

 具体的には、「IT トランスフォーメーション」では、(1)インフラのマルチクラウド化と運用モデル最適化、(2)データセンター環境の最新化と移行、(3)ビジネスレジリエンス(BC/DR)の計画と実装――の3つのサービスを提供する。

 「この中でも重要な取り組みとなるのが、マルチクラウド環境へのトランスフォーメーションだ。当社のコンサルティングサービスでは、マルチクラウド化に向けたアプローチとして、現状分析から要件定義、アーキテクチャ策定、ROI/移行計画の策定までをカバーしている。また、マルチクラウドを最適活用するためのインフラの仕分けや、アプリケーション特性に応じたトランスフォーメーションなどにも対応している」(松原氏)とした。

クラウド最適活用のためのアプローチ

 「ワークフォース トランスフォーメーション」では、(1)VDIとエンドユーザーコンピューティング環境の実現、(2)デジタルワークプレースポータルの実装、(3)コミュニケーションとコラボレーション環境の設計および構築--の3つのサービスを提供する。

 ここでのコンサルポイントについて松原氏は、「ワークスタイル変革のアプローチとして、ペルソナアセスメントを実施している。当社のコンサルタントが、テンプレートを活用して顧客の従業員へのヒアリングを実施し、オフィスワーカー、パワーワーカーといった定義を行う。そして、このワークスタイルの定義をもとにソリューション選定を行い、ITプラットフォームの最適化を実現する」と説明した。

ワークスタイル変革のアプローチ

 「アプリケーション トランスフォーメーション」では、(1)クラウドネイティブアプリケーションとDevOpsモデルの計画と実装、(2)既存アプリケーションのクラウド化推進、(3)ビッグデータ活用、IoT、データ分析、およびプラットフォーム導入--の3つのサービスを提供する。

 特にビッグデータ活用のコンサルでは、分析プラットフォームのトランスフォーメーションとして、従来のアプライアンス型のデータウェアハウス(DWH)を単に置き換えるのではなく、スケールアウト型アーキテクチャのデータレイクへ拡張するニーズが高まっているという。

DWHからデータレイクへのトランスフォーメーション

 なお、「TRANSFORMATION PROGRAM OFFICE」は、企業内で進めている各トランスフォーメーションの全体最適化に向けたアプローチを顧客とともに考え、やるべきことや優先順位を決めていく役割を担う。

 「『TRANSFORMATION PROGRAM OFFICE』は、海外ではすでにサービス展開しているが、日本ではまだ立ち上げたばかり。これから本格的に展開していく」(松原氏)としている。