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CTC、米Atheerの企業向けARプラットフォームを提供 工場やフィールドの現場で品質向上を実現

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は19日、米Atheer(アシアー)のAR(拡張現実)プラットフォーム「Atheer」の取り扱いを開始すると発表した。製造や保守メンテナンスといった現場での品質向上を実現するという。

 Atheerは、企業の現場での使用に適した各種のコミュニケーション機能を搭載する、SaaS型のARプラットフォーム。タブレットやスマートグラス、ウェアラブル端末などのさまざまなデバイスをサポートするほか、ジェスチャー、音声認識、タッチなどの多様な入力機能に対応しており、現場でのハンズフリーなオペレーションや、ビデオチャットによる遠隔間でのリアルタイムなコミュニケーションを実現できるという。

 また、マニュアルや音声/動画ファイルなどのコンテンツ管理、作業に応じたワークフローの管理といった機能に加えて、企業に必要とされるセキュリティ、パフォーマンス分析といった機能も備えているので、工場やフィールドの現場でいち早くARを活用し、ミスやダウンタイムを削減して品質向上や省力化につなげられるとのこと。

 CTCでは、Atheerを提供するのみならず、導入に伴う設計やコンサルティング、各種設定、ヘルプデスクサービスも提供。さらに、APIを活用した既存システムとの連携、追加機能の開発も提供でき、顧客企業におけるAR活用を支援するとした。

 価格は、1ユーザーあたり年間10万8000円(税別)から。CTCは、工場を持つ製造業、フィールドエンジニアを抱えるサービス業などを中心に展開する考えで、3年間に40社への提供を目指している。

Atheerの活用イメージ