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ラック、英Assuriaとサイバーセキュリティ事業で協業

海外で事業展開を行う日系企業のセキュリティ対策を支援

 株式会社ラックは、英Assuria Limited(以下、Assuria)と、海外で事業展開を行う日系企業のセキュリティ対策の支援強化に向けて、セキュリティ監視領域を中心に協業すると発表した。

 Assuriaは、世界20カ国以上の組織で使用されているサイバーセキュリティ監視および脆弱性診断ソフトウェア製品の開発・提供を行っている企業。ラックでは、同社のセキュリティ監視センター「JSOC」において、Assuriaのログ収集製品を2011年から採用しているという。

 ラックでは、ASEAN地域で成長を目指す日系企業のセキュリティ対策の支援強化に向けて、海外市場で実績のあるAssuria製品と、ラックが日本で培ったサイバーセキュリティの知見・運用ノウハウを生かしたセキュリティサービスを共同で開発し、国内とASEAN地域からサービス展開することを目的に協業すると説明。将来、ASEAN地域での実績を元に、その他地域へのサービス展開も視野に入れるとしている。

 協業の取り組みとしては、Assuriaの主力SIEM製品である「ALM SIEM」に、ラックの有する知見をデータベース化した独自の脅威情報「JLIST」を組み込む。このOEM提供を受け、日本を含めたASEAN地域において、運用負荷の低い自動化されたセキュリティ監視サービスを展開する。

 また、ラックが開発したセキュリティ調査ツール「FalconNest」を、Assuriaと共同で海外展開を推進。さらに、両社の開発力、情報収集力、運用経験などを融合し、新たなセキュリティ製品やサービスの開発を行い、国内外に展開するとしている。

 ラックでは今回の協業などを通じて、2025年のセキュリティ事業売上のうち、ASEAN地域での売上比率5%を目指すとしている。