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東京商工リサーチとJSOL、金融機関向けサービスにおいて提携

 株式会社東京商工リサーチ(以下、TSR)と株式会社JSOLは26日、金融機関に向けたサービス提供における連携を目的とし、共同研究に関する契約を締結したと発表した。

 共同研究では、TSRの保有する企業信用調査情報とJSOLのAI技術を活用し、企業単体の情報に加えて企業間の情報を分析することで、企業の成長・劣化の波及効果を明らかにする。また、金融機関に向けて、各社の保有する取引先企業の入出金情報にTSR企業信用調査情報を結合して分析する業況検知のサービスを構築する。

 これにより、各金融機関は企業間関係を踏まえた企業の成長・劣化をリアルタイムで予測可能となり、的確な与信判断ができるようになるとしている。

 TSRとJSOLでは、金融機関の多くは取引先企業の与信判断に課題を抱えており、金融機関がスピード感をもって判断、実行するためには、取引先企業の成長・劣化をリアルタイムで予測し、的確に業況を検知する仕組みが必要だと説明。こうした仕組みの実現について、JSOLではこれまでに各金融機関が保有する入出金情報を活用し、分析することでリアルタイムの業況検知を可能にするサービスを構築してきた。

 両社では、業況検知精度の向上について、国内最大級の信用調査会社であるTSRの企業信用調査情報と、JSOLがこれまでに構築したサービスを融合させることで、新たな企業評価モデルを構築し、サービスとしての展開を目指すと説明。今後は、企業評価のさらなる精度向上に向けて、金融機関の業務効率化やAIによる与信判断の支援や、金融、経済の領域を横断するDDXのプラットフォーム形成を目指すとしている。