ニュース

JSOLとBBSecが提携、クラウド上へのシステム構築とセキュリティ対応をワンストップで提供するサービスを共同開発へ

 株式会社JSOLは20日、株式会社ブロードバンドセキュリティ(BBSec)と、パブリッククラウドおよびセキュリティ事業について協業を開始すると発表した。

 昨今では、企業においてパブリッククラウドやモバイルデバイスの利用が拡大し、ビジネス機会の増加とともに、サイバーセキュリティの脅威が高まってきた。特に、サプライヤーリスクを考慮したセキュリティ対策が重要とされており、中でもNIS SP800シリーズおよびCyber Security Frameworkなどに代表される、クラウドサービスを利用する上で必要となるセキュリティ上の統制が求められているという。

 そこで両社では、パブリッククラウド上へのシステム導入/移行、および運用保守とセキュリティ対応をワンストップで提供する包括的なサービスを共同開発し、サービスとして展開する。

 また金融業界でのパブリッククラウド利用が加速する中で、24時間365日体制で不正アクセスの監視や分析・対応を行うSOC(Security Operation Center)を、両社で国内に2拠点化する検討を進め、2020年度のサービスインを目指す。

 こうして国内で異なる地域へSOCを展開することにより、「FISC安全対策基準」適用システムに対する、運用拠点のDR(災害対策)対応を実現するという。

 加えて、ユーザー企業が社内のセキュリティ対策を推進するために、セキュリティアセスメントによって現状を把握し、CSIRT(Computer Security Incident Response Team)の構築から、その運用に必要なさまざまなサービスを提供するとした。

 このほか、ユーザー企業の要望にあわせ、要件定義やシステム開発フェーズからセキュリティ要素を取り入れていく「Shift Left」の支援サービス、CSIRTを技術的側面から支援する「SIEM構築支援」と各種SIEM Appsの提供、各種制御系デバイスを含めたIoTデバイスやスマホアプリ、利用するクラウドなどに潜む特有の脆弱性診断、およびその対策、万一インシデントが起きた場合の緊急駆けつけサービスなど、総合的なセキュリティサービスを提供するとのことだ。

 JSOLでは、これらの事業において、2021年度に40億円の売り上げを目指すとしている。