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エーピーコミュニケーションズ、Red Hat Ansible Automationを利用した自律支援型ネットワーク運用自動化サービスを提供

 株式会社エーピーコミュニケーションズは18日、レッドハット株式会社と、「Ansible Acceleration Partner Program」契約を締結したと発表した。これに伴い同社は、「自律支援型ネットワーク 運用自動化サービス」を8月中旬より提供開始する。

 このサービスは、エーピーコミュニケーションズが培ってきたネットワークインテグレータとしての技術力と、レッドハットの構成管理・運用自動化ソフトウェア「Red Hat Ansible Automation」を組み合わせて、ネットワーク機器のオペレーション自動化を支援するもの。コンサルティング、導入支援といったサービスに加えて、サービス適用後もユーザー企業が自律的に自動化を推進できるよう、トレーニングメニューもあわせて提供する。なおサービスの範囲は必要に応じて選択でき、導入サービスのみ、またはトレーニングのみの提供も可能という。

 サービスのうち導入支援部分となる「ネットワーク運用自動化導入サービス」では、3つのステップでRed Hat Ansible Towerの導入を支援する。

 1つ目は、一連の業務プロセスを分解・選択し、自動化を前提としたプロセスへ変換する業務プロセスのコンサルテーション。自動化されにくい業務は見直しを行い、自動化に適したプロセスを目指す。

 2つ目のステップはRed Hat Ansible Engineの導入で、変換したプロセス内の手順をAnsibleでPlaybook化するとともに、自動化導入後に、ユーザー企業が自ら作成するAnsible Playbookの品質が維持されるような仕組みを構築する。さらにGitLabサーバーを導入することで、ConfigおよびAnsible Playbookをバージョン管理し、「いつ」「誰が」「何を」変更したかを記録するとのこと。

 最後となる3つ目のステップが、Red Hat Ansible Towerの導入。ワークフロー機能を用いて、前ステップで作成したAnsibleのPlaybookを取り込み、一連の業務プロセスの自動化を実現する。また、セルフサービスポータルのように利用可能なGUIや権限管理、実行履歴管理を実装し、エンタープライズに最適な自動化ソリューションを提供するとしている。

 なお、1つ目のステップで複数ある業務プロセスから優先度が高いプロセスを選択し、2つ目、3つ目のステップへと続けていくことになるが、3つ目のステップが完了したら1つ目に戻り、再度、別の業務プロセスを選択して同様のフローを回す、といった流れになるとのことだ。

 一方、トレーニングサービス部分の「ネットワーク運用自動化トレーニング」では、ユーザー企業が自律的にネットワーク運用自動化を進められるように、Red Hat Ansible Engine、Red Hat Ansible Tower、GitLabに関するトレーニングを実施する。