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NTTデータが米Starと業務資本提携、企業のDX加速に向けデザイン領域での連携を強化

 株式会社NTTデータは16日、世界12都市に拠点を有するグローバルコンサルティングファームである米Star Global Consulting(以下、Star)の株式を第三者割当増資により取得し、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させるために、戦略・デザイン・開発領域における業務資本提携を行うことで合意したと発表した。

 NTTデータグループでは、AIやIoTなどの先進技術・ノウハウを生かしたコンサルティングサービスや、既存IT資産を活用したデジタル対応技術の提供など、顧客企業のDXをトータルにサポートする取り組みを進めている。また、DXの推進を加速するために、エンドユーザーへの提供価値、顧客企業の事業の強みやサービスの事業性も統合的に考え、素早く具現化・改善しながら最適化するアプローチも強化している。

 Starは、エンドユーザー目線から本質的な課題に迫り、素早く新サービスを可視化できるデザイン力に強みをもち、世界12都市で戦略からデザイン、開発までのサービスを一気通貫で提供している。

 NTTデータでは、同社が持つさまざまなデジタル技術やサービスと、Starが持つ戦略から開発までの各サービスを組み合わせることで、顧客企業のDXを加速し、より付加価値の高いサービスを提供するため、協業に至ったと説明。Starとの資本提携を通じて、NTTデータはデザイン領域の強化を図ることで、顧客企業は自社の顧客をより深く理解したサービスの検討、サービスの迅速な検証、プロダクトデザインを含んだサービスの提供が実現可能になるとしている。

 また、両社はデザイン人財、上流コンサル人財、アジャイル開発人財などのリソース・ノウハウをグローバルで融合し、顧客企業の戦略、サービスデザインから開発、ビジネス拡大といった活動を一元的かつ迅速に提供すると説明。両社の協業により、MaaS(Mobility as a service)領域ではマルチモーダルな移動体験、自動運転車を含む各種乗り物の次世代コックピットのデザイン、医療領域ではAIや5Gを活用したパーソナライズ医療サービス(遠隔診療、重症化予防サービス)など、幅広い領域における消費者の新しい体験や、サービスの構想・開発を可能にすることを想定している。

 各社の役割としては、NTTデータは両社の顧客企業に対し、ビジネスデザインから業務変革・ITの導入・定着化までをグローバルに支援。Starでは、顧客企業の戦略や事業課題、顧客課題をもとにサービスを導き出し、その具現化に向けた顧客体験(UX)デザイン、UIデザイン、プロダクトデザイン、アジャイル開発などを提供する。