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三菱電機、ビルやデータセンターなどの制御システムを保護するセキュリティソリューション

 三菱電機株式会社は2日、公共施設・オフィスビル・データセンターなどの制御システム向けに、サイバーセキュリティソリューション「OTGUARD(オオティガード)」を同日より提供開始すると発表した。

 「OTGUARD」は、脆弱性診断(セキュリティアセスメント)に基づくセキュリティ対策の立案から、システム導入、運用・管理支援、改善提案までをワンストップ対応するソリューション。経済産業省が策定した「ビルシステムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン第1版」に準拠しており、深刻化する制御システムへのサイバー攻撃対策を継続的に支援できるという。

 具体的には、三菱電機が培ってきたOT・ITを活用した脆弱性診断により、サイバー攻撃のリスクを見える化。その診断結果に基づき、顧客のニーズに合わせたPDCAサイクルを構築して、ワンストップで継続的な対策を支援する。

 また、サイバー攻撃の検知・遮断を一体で行う独自のセキュリティスイッチにより、システムの保護を図るとのことで、脆弱性診断に基づいて制御システム内の最適な場所に設置できるという。加えて、新規だけでなく既存の制御システムにも、大規模なシステム改修を行わずに容易に導入可能とした。

 このほか、サポート窓口による問い合わせ対応や、技術者派遣による更新・故障対応、24時間遠隔システム監視サービス、改善提案など幅広い運用サービスを提供し、顧客の事業継続を支援するとしている。

 三菱電機では、公共施設やオフィスビル、データセンターなどに加えて、IoT活用が進む工場にも「OTGUARD」を提案する考えだ。