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NTT Com、インドネシアのジャカルタに新データセンターを建設へ

データセンター供給能力を3.3倍に拡大

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は28日、インドネシアのグループ会社であるPT. NTT Indonesia Nexcenterを通じて、インドネシアで3番目となる「インドネシア ジャカルタ 3 データセンター」(以下、JKT3)を建設すると発表した。これにより、インドネシアにおけるデータセンター供給能力を最大3.3倍に拡大するという。

 NTT Comは現在、2015年に買収したPT. NTT Indonesia Nexcenterを通じて「インドネシア ジャカルタ 2データセンター」(以下、JKT2)を提供しているが、今回、さらなる需要に応えるため、「JKT3」を開設する。

 この「JK3」は、ジャカルタ中心部から東へ約30キロメートルの大型工業団地エリアに建設され、地上4階建てのデータセンター専用ビルとなる。2020年12月よりサーバールーム面積約6000平方メートル(2600ラック相当)の提供を開始するほか、需要に応じて、最大約1万8000平方メートル(7800ラック相当)、総電力供給容量45MWまで拡張していく予定とした。ラック単位の利用に加えて、ルームごとに顧客専用のカスタマイズが可能で、OTTをはじめとし、銀行などの金融機関を対象にサービスを提供する予定だ。

 同データセンターには、NTT Comの「Nexcenter」が独自に定める300項目以上のグローバル統一設備・運用基準に準拠した、業界最高水準の高信頼かつ高効率な設備を採用しており、高い可用性と省エネ性能を両立させている点が特長。また、将来の環境変化や顧客の拡張需要にも柔軟に対応する。

 電力についても、2つの発電所から異ルートで供給され、データセンター内の電力設備、空調・セキュリティ用電源、通信設備をすべて冗長化することで、高い信頼性を求めるユーザーからの要求にも応えられる、安全な環境を安定的に提供するとアピールした。

 なおNTTグループでは、データセンターの建設・保有・設備卸提供をグローバルで一元的に実施するために、NTTグローバルデータセンター株式会社(NTT GDC)を設立しているが、「JKT3」は、NTT GDCが建設段階から投資する初の拠点になるとのことだ。

「インドネシア ジャカルタ 3 データセンター」の外観イメージ