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住信SBIネット銀行、エクイニクスの採用によりデジタルインフラ環境を迅速に実現

 エクイニクス・ジャパン株式会社(以下、エクイニクス)は17日、インターネット専業銀行の住信SBIネット銀行株式会社が、デジタルインフラ構築の基盤としてエクイニクスのサービス群を採用したと発表した。

 住信SBIネット銀行では、2020年3月を目標に、社内システムのオンプレミスからクラウドサービスへの移行を進めている。同行では、主に商用系とオフィスオートメーション系(OA系)の2つのシステム群を抱えており、これらの迅速かつシームレスなクラウド移行と、全データ通信の暗号化など、高いネットワークセキュリティ要件が課題になっていたという。

 そこで同行は今回は、エクイニクスのIBX(International Business Exchange)データセンターとインターコネクションサービスを利用し、セキュアなクラウド接続を短期間で実現すると同時に、これらの課題を解決したとのこと。

 具体的には、東京、大阪2拠点のIBXデータセンターを利用することにより、災害復旧機能および事業継続性を強化した。稼働率99.9999%の高い可用性と信頼性を備えたIBXデータセンターにシステムを分散配置しているので、どちらかの地域で大規模な自然災害が発生した場合でも、他方のシステムへ自動的に切り替えられるという。

 クラウド接続については、商用系システムはAmazon Web Services(AWS)への、OA系はMicrosoft AzureならびにOffice 365への接続を必要としていたが、商用系システムでは、エクイニクスのIBXデータセンター内でEquinix Cross Connectを利用して、ダイレクト接続を実施した。

 一方のOA系は、SDNベースの接続サービスであるEquinix Cloud Exchange Fabric(ECX Fabric)によりMicrosoft AzureならびにOffice 365へ接続。これにより、パブリックインターネットやWANを経由しないセキュアなクラウド接続が実現している。

 なおパブリッククラウドとの直接接続の確立は、サービス事業者によっては数週間かかるケースもあるというが、Cross Connectを利用したAWSへの接続は数日間で完了したとのこと。さらにMicrosoft AzureならびにOffice 365へは、ECX Fabricのユーザーポータルサイトよりワンクリック操作で接続できたとした。万一、接続帯域が不足する場合でも、オンデマンドで動的に帯域を増やせるとしている。

 またセキュシティ面では、エクイニクスのデータセンターサービスとインターコネクションを活用することで、すべてのデータ通信の暗号化というネットワークセキュリティ要件を実現。あわせて、機器を収容するデータセンターの物理的セキュリティや、クラウドへのダイレクト接続によるインターネットセキュリティの確保も実現している。