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シナプスイノベーションとNTTデータ・ビズインテグラルが協業、製造業の業務プロセス改善に向けた提案を強化

 株式会社シナプスイノベーションと株式会社NTTデータ・ビズインテグラルは5日、両社が協業し、製造業の業務プロセス改善に向けた提案を強化すると発表した。シナプスイノベーションの生産管理を中心とした製造業向けソリューション「J WALD(ジェイ バルト)」と、NTTデータ・ビズインテグラルのERPパッケージ「Biz∫(ビズインテグラル)」を連携させ、多拠点・多品種のものづくり企業においても、KPIを可視化できるように支援するという。

 「J WALD」は、生産管理、原価管理、販売購買管理機能を持つ製造業向けソリューション。ひとつのシステム環境上で、多種多様な品目、ライン、工場、グループ会社の生産管理などを行えるという。

 一方の「Biz∫」は、一般会計をはじめ、債権債務、固定資産、人事給与などの基幹業務アプリケーションを搭載したERPパッケージ。会計においては、複数会計基準、グループ間取引の相殺、外貨・手形など多様な会計処理に対応している。

 今回は、この「J WALD」と「Biz∫」、また工場の設備(PLC)やセンサーを連携させるためのコネクターをシナプスイノベーションが提供。製造業のグループ経営や複数工場操業における、各製造現場の情報と会計情報、各マスタ情報が連携されるという。

 具体的には、「J WALD」で計上された売上・仕入データが、「Biz∫」の債権債務モジュールへタイムリーに仕訳連携されるほか、「J WALD」と「Biz∫」で統一管理が必要なマスタ(取引先・部門・組織・従業員など)は、同期または「Biz∫」で登録された情報を「J WALD」が参照する形で連携する。さらに、「Biz∫」で管理している債権残高・債務残高がタイムリーに「J WALD」へ連携されるとのこと。

 このほか、「J WALD」が工場の設備(PLC)やセンサーと連携し、製造の実績入力、報告業務を自動化・リアルタイム化・精緻化できるようにする。

 加えて連携ソリューションでは、「J WALD」の生産管理・原価などのデータ、「Biz∫」の財務データ、さらにさまざまなメーカーの設備、センサーのデータを集約し、ダッシュボードで可視化する機能を搭載。経営層から営業、製造現場まで、役割ごとの意思決定および業務改善を支援するテンプレートも提供するとしている。

 なお、このソリューションを構成する「J WALD」および「Biz∫」は、いずれも業務モジュール(機能)別・利用ユーザー数別でのライセンス購入が可能で、必要な機能・必要なユーザー数からスモールスタートし、段階的に拡張していく、といった利用法に対応するとのことだ。