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動画から話し手の表情や感情、声を分析して印象値を算出――、NTTデータの「Com Analyzer」

 株式会社NTTデータは27日、ロールプレイ研修など、営業分野での活用を目指したWebサービス「Com Analyzer」を提供開始すると発表した。

 Com Analyzerは、動画から話し手の表情、感情および声を数値化し、話し手の印象値を算出するサービス。利用者がスマートフォンなどのカメラデバイスで話し手の動画を撮影し、サービスのWebサイトへアップロードすると、その動画における表情、感情および声を分析・数値化(デジタルパラメータ化)して、印象値の算出とレポート作成を行ってくれる。

 分析レポートでは、印象を表す指標として、親しみ、熱意、落ち着きがそれぞれ100点満点で評価され、企業内や任意に設定した母集団での順位も知ることが可能。また印象を左右する要素として、笑顔、声の大きさ、話す速さをアイコンと波形グラフで、相手に伝わる感情の割合を円グラフでそれぞれ表示し、より良い印象を与えるための改善ポイントを視覚的に分かりやすく示してくれるという。

 なお、表情・感情のデジタルパラメータ化にはAmazon Web Services(AWS)のAmazon Rekognitionを、声のデジタルパラメータ化には株式会社アニモの音声分析技術をそれぞれ活用している。

 NTTデータによれば、2018年度に保険会社7社に提供したトライアルサービスにて、客観的評価レポートができること、研修の活性化につながることなどが評価され、今回の商用化につながったという。なおファーストユーザーとして、三井住友海上あいおい生命保険株式会社(以下:三井住友海上あいおい生命)がこのサービスを導入している。

 料金は、6カ月の利用期間ごとの基本料と、1件の動画分析ごとのチケット料がかかり、チケット100件から申し込み可能。基本料は6カ月あたり5万円(税別)、チケット料が1件あたり2000円(税別)で、チケット件数に応じたボリュームディスカウントも適用される。