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Rapyutaと日本マイクロソフト、クラウドロボティクス基盤の開発やパッケージ化、海外展開などで連携

 Rapyuta Robotics株式会社(以下、Rapyuta)と日本マイクロソフト株式会社は27日、Rapyutaのクラウド型ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」の推進において連携すると発表した。

 rapyuta.ioは、Microsoft Azure上で動作するクラウド型ロボティクスプラットフォーム。企業ユーザーがこれを活用すると、ソリューションの構築と管理を直感的かつ容易に行えるという。また、すでに用意されたコンポーネントを利用可能なため、システム構成要素を一から作り上げる必要がない点もメリット。複数ロボットによる協調作業や、ロボットナビゲーションなどを実現しており、すでに物流や製造、流通などの分野で利用されている。

 日本マイクロソフトでは今回、スタートアップ支援の一環としてRapyutaと連携。rapyuta.ioのさらなる機能拡大や利便性の向上に向け、米Microsoft本社も含めて、クラウドインフラおよびAIのノウハウなどの技術支援を実施する。一方のRapyutaは、クラウドロボティクス関連技術を提供し、今後ニーズの拡大が予測される、最先端のロボティクスサービス構築を目指すとした。

 また、rapyuta.ioプラットフォームや、rapyuta.ioをベースに開発された倉庫ロボット、ロボットアームソリューションなどのアプリケーションを対象に、GitHubやVisual Studio Online(rapyuta.io上のアプリケーションの作成・編集・CI/CD)、rapyuta.ioパッケージから利用するMicrosoft Azure上の各種AIサービス(rapyuta.io上のアプリケーションからの利用など)を含めた、パッケージソリューションを開発するとのこと。

 さらに今後は、日本マイクロソフトのクラウドパートナー企業とも連携し、物流などの業種を対象に、エンタープライズ市場での利用拡大を図る考え。ビジネス推進にあたっては、日本ユニシス株式会社のIoTビジネスプラットフォームとも連携する予定としている。

 なお、両社では海外市場への展開も視野に入れており、日本マイクロソフトは、Microsoftがグローバルに保有するリソースを活用し、海外のソフトウェアおよびハードウェアデベロッパー、ロボットインテグレーターやエンドユーザーとのビジネスマッチングとプロモーションを実施。Rapyutaが目指す、マーケットネットワークの形成を支援するとしている。