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日本マイクロソフトとGEヘルスケア・ジャパンが連携、キャリアの再スタート支援を支援

 日本マイクロソフト株式会社とGEヘルスケア・ジャパン株式会社は24日、キャリアの再スタート支援プログラムで連携すると発表した。

 国内の労働環境においては、少子高齢化が進み労働人口の不足が指摘されている一方、採用市場では、一度離職した人がキャリアを再スタートするには、大きなハードルがあるのが現実という。そこで両社では、お互いの知見を生かしつつ連携し、さまざまなキャリアステージにある人々が、多様な経験や能力を最大限生かして、キャリアをスムーズに再スタートできるように支援するとのこと。

 日本マイクロソフトでは、出産、育児、介護、配偶者の転勤などさまざまな理由で、一度正社員としてのキャリアを中断・離職している女性のキャリア再開・職場復帰を支援するため、「リターンシッププログラム」を2018年1月から展開している。

 同プログラムでは、日本マイクロソフトでの正社員就業を前提とした準備期間として、3~6カ月間、有給のインターンシップを実施しているが、「いつでも仕事に戻れる環境の整備」への社会貢献としても位置付けており、インターンシップ後に日本マイクロソフト以外に就業することも想定しているという。

 今回は、この対象者の範囲を拡大。2019年6月からは、介護や療養など、やむを得ない理由でキャリアを中断・離職している男性も参加対象になるとした。

 一方、GEヘルスケア・ジャパンは、同プログラムに賛同し、さらに対象を広げた「リスタート&リターンシッププログラム」を2019年6月から開始する。同プログラムでは、キャリアを中断している人に加え、これまでとは異なる、新しいキャリアに挑戦したい人も対象として、まずはインターンとして受け入れる。

 これにより、何らかの理由で正社員としてのキャリアを中断・退職した人の再スタートを支援するとともに、未経験分野へのキャリアの挑戦には大きな壁がある現在の社会環境において、本人が希望する働き方の選択や新しい分野での挑戦を支援するとしている。

 なお「リスタート&リターンシッププログラム」に参加するには、GEヘルスケア・ジャパンの募集職種もしくは新規枠に応募する必要がある。合格者は、日本マイクロソフトの「リターンシッププログラム」と同様、3カ月~6カ月の有給インターンシップに参加し、正社員として適格と判断され、また本人が希望する場合には、正規の採用プロセスを経て正社員として採用されるという。

 今回、両社が連携することで、候補者に対して、より幅広いインターンシップ先の選択肢を提供できる点がメリット。なお連携の第1弾としては、日本マイクロソフトとGEヘルスケア・ジャパン合同による「リターンシップ説明会」を、6月15日に開催する。両社では、参画企業の拡大を念頭に、今後も活動を進めていく予定だ。