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SBクラウドと縁通が提携、中国向けWebサイトのアクセス高速化ソリューションを提供

 SBクラウド株式会社と株式会社縁通(えんつう)は9日、日本企業の中国進出支援を目的に協業すると発表した。これに伴い両社では、中国向けWebサイトのアクセス高速化ソリューションを提供開始する。

 一般的に、日中間のインターネット接続は遅延やパケットロスといったネットワーク上の問題が多く、特に、日本国内に置かれたサーバーで運用しているWebサイトへ中国からアクセスする場合、遅延や通信遮断が発生しやすいという。これを解決するためには、中国側のサーバーでWebサイトを運用する方法があるが、その場合は現地法人を通じて「ICP登録」と呼ばれる手続きを行う必要があり、手間がかかってしまうとのこと。

 今回両社では、こうした課題を解決するために、国内のサーバーでWebサイトを運用しながら、中国からのアクセスを高速化するソリューションを提供。中国のサーバーで運用した場合と同等の品質・スピードでアクセスできるようにするとした。

 具体的には、縁通が、日中間のネットワーク接続を高速化する国際通信サービス「縁通China Premium Internet」を新たに提供開始するとともに、SBクラウドは、Webサイトの構築・運用環境として「Alibaba Cloud」の仮想サーバーサービス「Elastic Compute Service(ECS)」の東京リージョンを提供する。あわせて、ネットワークサービス「Cloud Enterprise Network(CEN)」により、ECSと縁通China Premium Internetの相互接続を行うことで、快適なアクセス環境を実現するという。

 なお新サービスの縁通China Premium Internetは、中国から日本のWebサイトへの接続の安定化・高速化に特化した国際通信サービスで、縁通が中国および日本のキャリアとの相互接続によって独自に構築した国際通信サービス「IX-NET」をベースに提供される。

 利用にあたっては、申し込みから最短3営業日で中国から日本のWebサイトへの接続環境を構築可能なほか、契約期間は1カ月から、1Mbpsあたり月額4万円からと、安価かつ手軽に利用できる点も特徴としている。

【お詫びと訂正】

  • 初出時のタイトルにおいて、株式会社縁通の社名を誤っておりました。お詫びして訂正します。