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IIJ Global Solutions Singapore、アジア・太平洋地域向けにエンドポイント管理クラウド「LanScope Cat on GIO」を提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)のシンガポール現地法人IIJ Global Solutions Singaporeは4日、エムオーテックス株式会社と、同社のIT資産管理ツール「LanScope Cat」のアジア・太平洋地域(中国を除く)における海外販売総代理店契約を締結したと発表した。IIJ Global Solutions Singaporeでは、クラウドサービス「IIJ GIO Singaporeサービス」上に構築したSaaSサービス「LanScope Cat on GIO」として、4月30日より提供開始する。

 LanScope Catは、IT資産管理に加えて、内部情報漏えい対策やマルウェア対策など、エンドポイントに必要なセキュリティ機能を統合的に提供できるソフトウェア。エンドポイント端末にインストールされたエージェントプログラムが、端末の情報を自動で収集し、ハードウェアやソフトウェアライセンスの管理を適切に行えるように支援するという。

 また、ファイル操作やWeb閲覧、メール送信などのログ収集、私物のUSBデバイス利用の制御などにより、内部不正を防止することが可能。さらに、CylanceのAIエンジンと連携し、マルウェアの検知・隔離、脅威の流入経路追跡といった外部脅威対策にも活用できるとしている。

 今回、SaaSとして提供されるLanScope Cat on GIOでは、IIJ Global Solutions Singaporeが各ユーザー企業専用のLanScope Cat管理サーバーをクラウド上に用意し、運用を担当するため、設置やメンテナンスの手間・コストを抑えられる点が特長。運用管理担当者は、LanScope Cat統合コンソールを自分のPCへインストールすることにより、自社ネットワークにあるクライアントPCを管理するためのルールやポリシーを作成・編集できるとのことだ。

 具体的なサービスとしては、IT資産管理やソフトウェア資産管理、ファイル配布の機能を備えた「Asset Cat」と、操作ログ管理を利用できる「Log Cat」の両コンポーネントを基本サービス(ベーシックパック)で提供。デバイス制御機能の「Device Cat」、Webアクセス管理機能の「Web Cat」、マルウェア対策機能の「Protect Cat」をオプションとして追加できる。

 参考価格例は、30デバイスでベーシックパックを利用する場合、ベーシックパック料金が月額360シンガポールドル、クラウド料金が月額220シンガポールドル。今後は、タイ、インドネシア、ベトナムにおいても現地で展開しているクラウドサービスと組み合わせて提供する予定だ。

 なおMOTEXでは、世界における情報保護対策のニーズに応えるために、2015年からLanScope Catの英語版をリリースし、北米や東南アジアを中心にグローバル展開を進めてきたが、今回はIIJ Global Solutions Singaporeとアジア・太平洋地域における総代理店契約を締結し、同地域におけるLanScope Catの販売、サポート体制を大きく一新・強化したとしている。