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IIJ、シンガポールでIaaSサービスを提供~VMwareの仮想化基盤を用いたサービスも

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は5日、クラウドソリューション「IIJ GIOサービス」において、シンガポール国内のデータセンターを利用したIaaS「IIJ GIO Singaporeサービス」を提供すると発表した。サービス開始は3月3日を予定している。

 「IIJ GIO Singaporeサービス」は、日本と同様の品質でサーバー環境を提供するIaaS型のクラウドサービス。ユーザー企業の要件に合わせて、さまざまなサーバーラインアップを用意するほか、接続機能や運用監視サービスなどを組み合わせ、柔軟なシステムを構成できる点が特徴という。

 サーバーの種類は「仮想化サーバタイプ」と「専有サーバタイプ」それぞれに複数のプランが用意されており、性能などに応じた選択が可能。ファイアウォールやロードバランサーなどのアドオンメニューを組み合わせて利用できる。

 また、海外で提供する「IIJ GIOサービス」としては初めて、VMwareの仮想化基盤を提供する「仮想化プラットフォーム VWシリーズ」をラインアップした。これにより、既存システムと組み合わせたプライベートクラウドの構築など、エンタープライズシステムの幅広いニーズにも対応するとのこと。

 なおIIJでは、サービスの提供に先立ち、シンガポール国内のパヤレバ地区にデータセンターを開設。同時に、自社のバックボーンネットワークをシンガポールと香港に延伸した。これによって、日・英・米・アジアをつなぐバックボーンに直結された同データセンターでは、ユーザー個別のIT機器を預かるハウジングサービス「IIJデータセンターサービス」とインターネット接続回線を提供する。

 また、ハウジングのラックは「IIJ GIO Singaporeサービス」との接続に対応するため、データセンター内の自社サーバー設備とクラウドを組み合わせた、ハイブリッドクラウド環境の構築も行えるとのこと。

 あわせて、IIJグループのシンガポール現地法人であるIIJ Global Solutions Singapore Pte. Ltd.と連携し、現地の事情に合わせたネットワーク構築やSIの要望に対して、より迅速に応える体制を強化したとしている。

石井 一志