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TIS、音声・対話AIサービス「COET」を提供 第1弾は会議の自動記録サービス

 TIS株式会社は29日、音声・対話AIサービス「COET(コエット)」を展開すると発表した。第1弾として、会議を自動記録するサービス「Record Meeting」を4月よりベータ提供開始する。

 「COET」は、音声認識、音声合成、翻訳、対話のエンジンを組み合わせて提供する音声・対話AIサービス。「日々のことば」を資産とし、ビジネスに新しい価値を創出するAIサービスとして、「声(COE)」と各サービス、ソリューションを組み合わせ、新たな価値の創造やビジネスの拡大を実現するという。

 TISでは、AIスピーカーなどのデバイスと、それを活用して利用できるさまざまな音声・対話AIサービスを提供するとしており、具体的な製品としては、指向性マイクを利用し、発話者の識別が可能ビジネス向けスマートスピーカー「COETスマートスピーカー」をデバイスとして提供する。

 一方でサービスは、社内外の会議において、テーブルにスマートスピーカーを置くだけで、参加者ごとのテキストと音声をリアルタイムに記録し、スマートフォンやPCから閲覧・編集・保存できるRecord Meetingを提供する

 利用にあたっては面倒なユーザー登録などは必要なく、スマートスピーカーをWi-Fi設定するだけで利用開始可能。発話者・発言毎の音声がリアルタイムにテキスト化され、同時編集も行うことができる。さらに、聞きたい発言の音声をピンポイントで聞き直し再生する機能も備えている。

 音声、テキスト化の結果はPCやスマートフォンのWebブラウザから参照できるが、ランダムQRコードで会議の参加者のみが共有できるようになっている。さらに、会議の記録削除もエンドユーザー側で対応可能とした。

 なおTISでは、Record Meetingのほか、FAQや翻訳機能を提供するインバウンド対応サービス、音声認識・音声合成などの技術とAIスピーカーなどのデバイスやロボットを組み合わせて自動対話を実現するクラウドサービスなどのメニューも提供する予定。