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TIS、会議の自動記録サービス「Record Meeting」正式版を提供 ベータユーザーの要望から「言語選択機能」を追加

 TIS株式会社は25日、音声・対話AIサービス「COET(コエット)」のメニューで提供している会議の自動記録サービス「Record Meeting」において、新機能を追加した正式版を提供開始すると発表した。

 「Record Meeting」は、スマートスピーカーを利用し、参加者ごとのテキストと音声をリアルタイムに記録するサービス。テーブルにスマートスピーカーを置き、Wi-Fi設定を行うだけで利用開始できる簡便さが特徴で、ユーザー登録や専用ソフトウェアのインストールを行う必要はないという。

「Record Meeting」のデバイス

 具体的には、会議ごとにQRコードが発行され、ユーザーはその場で各会議専用のURLへアクセスして、スマートフォンやPCのWebブラウザから記録を閲覧・編集できる。また、聞きたい発言の音声をピンポイントで聞き直し再生することも可能とした。

「Record Meeting」の利用ステップ

 なお、サービスの主要なシステム基盤として、Amazon Web Services(AWS)を採用しており、スマートスピーカーを含め、柔軟なスケーリング、高可用性、高耐障害性と十分なセキュリティを実現しているとのこと。

 TISでは同サービスのベータ版を2019年5月よりトライアル提供していたが、帝人株式会社など60社以上のオフィス・現場での会議で利用された。今回の正式版では、そこで得たフィードバックをもとに、翻訳機能を利用し、英語による会議のリアルタイム自動記録を行える「言語選択機能」を追加している。

言語選択機能

 今後は、記録された発言のピン留めなどができる「発言ログのプロット機能」「発言ログの検索機能」「会議アシスタント機能」などを随時追加していく予定。

 価格(税別)は、1台あたりの基本使用料が月額6800円、利用時間課金が1時間あたり1800円。また初期費用(スマートスピーカー、ビュアー一式)が、1台あたり14万8000円となっている。

 なお2020年3月末までは、キャンペーンとして基本使用料に10時間分の利用時間を含むとのこと。また、機器貸し出しによる2週間の試用(利用時間20時間まで)も可能としている。