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IIJ、企業向けルータ「SEILシリーズ」の最上位モデル「SEIL/X4」

SACM向けの新サービスアダプタも提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は28日、企業向けルータ「SEIL/X4」およびサービスアダプタ「SA-W2L」を提供開始すると発表した。

 新製品のうちSEIL/X4は、企業向けルータ「SEILシリーズ」の最上位モデルで、マルチコアCPUの採用により、従来機種と比べて性能が大きく向上した。1台あたりのVPN対向拠点数が最大512拠点まで対応できることから、大規模ネットワークでの利用にも適しており、大規模なWANのVPNセンター装置としても利用可能とした。

 インターフェイスは、LAN向けが1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×4(レイヤ2スイッチ)、DMZ向けが1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×1、WAN向けが1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×1を備え、スループットは、ルーティング性能、VPN性能ともに最大2Gbps。

 このほか、IPv4/IPv6デュアルスタック、IPv6 IPoE、DS-Lite、ファイアウォール、IPsecなどさまざまな機能を搭載。SEILを一元管理するシステムプラットフォーム「SMFv2」や、SMFの仕組みをベースとしたOEM基盤「SACM(Servnice Adaptor Control Manager)」にも対応するとのこと。

 価格は23万8000円(税別)。

SEIL/X4

 一方のSA-W2Lは、SACM専用のサービスアダプタ。機器をネットワークに接続すると設定情報が自動的に割り当てられる「ゼロコンフィグレーション」に対応する。

 SA-W2LではLTEモジュールを内蔵しており、本体に直接SIMを装着することが可能。IIJのフルMVNOサービス「IIJモバイルサービス/タイプI」にも対応したため、同サービスの「SIMライフサイクル管理機能」を活用して、モバイル回線のコストを抑え、柔軟にネットワークを運用することが可能としている。

 なお、SACM専用のサービスアダプタにおいては、VPNや無線LANなどの機能を「レシピ」と呼び、顧客が必要とするレシピをクラウド側からサービスアダプタへ提供する仕組みを採用している。サービスアダプタ自体は無償で、顧客が利用するレシピに対して月額課金するモデルになっているとのことだ。

SA-W2L