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NEC、AI人材の輩出を目的とした「NEC アカデミー for AI」を開講
2019年3月8日 12:16
日本電気株式会社(以下、NEC)は8日、社会課題を解決できるAI人材を輩出するために“学び”と“実践”の場を提供する「NEC アカデミー for AI」を4月に開講すると発表した。
アカデミーは、実践経験を通してAI人材としての独り立ちを目指す「入学コース」と、AI人材に必要な知識を選んで習得できる「オープンコース」の2コースを提供。AIを社会実装・活用する役割を担う社会人や大学生を対象とし、3年間で入学コース100人、オープンコース1000人への提供を目指す。研修地はNEC本社ビル(東京都港区)、NEC玉川事業場(神奈川県川崎市)ほか。
入学コース(1年・昼間通学制)では、第一線で活躍するメンター指導のもと、実際のAIプロジェクトを題材として、AIをビジネスに活用するための実践経験を積むことができる。また、入学者には、AIについて自己学習するための分析環境(砂場)の提供を行い、学習動画を用いた知識習得や、分析コンテスト(NEC Analytics Challenge Cup)への参加を通した人材交流を行う。入学時期は4月、10月(2019年度は10月から開始予定)。受講費用は月額60万円。定員は20人。
オープンコースでは、AI人材に必要なスキルを習得するための研修プログラムを提供する。AI人材として必要なベーススキルを20日間の短期集中で身につけるためのブートキャンププログラムや、AI人材に必要な専門スキル(ビジネス力、データサイエンス力、データエンジニアリング力)を習得するための50の研修プログラムを提供する。募集時期は都度申し込み。研修期間は1日から。受講費用は研修ごとに異なる。
また、滋賀大学データサイエンス学部教授の河本薫氏を、アカデミーのアドバイザーとして招聘した。
NECでは、日本の労働生産性を向上させ、国際競争力を高めるためのキードライバーを「AI×人財」と定義し、これまでNECグループで培ってきた育成メソドロジーを大学・大学院や産業界に還元することで、AIを有効かつ安全に利用できる人間中心のAI社会を実現すると説明。また、「2020中期経営計画」において、AI・IoTなどのデジタル技術を活用したサービス型ビジネスを推進するため、2020年までにDX専門部隊を2,000人にすることを掲げており、アカデミーの開講はこうした取り組みの一環として、AI人材育成を通じて、顧客との共創を通じた企業・社会のデジタルトランスフォーメーションに貢献していくとしている。