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セールスフォース・ドットコム、社員研修などの用途に向けた体験学習プラットフォーム「myTrailhead」を提供開始

 株式会社セールスフォース・ドットコムは6日、社員研修などの用途に向けた体験学習プラットフォーム「myTrailhead」の提供を開始した。

 myTrailheadは、Salesforceの体験学習プラットフォーム「Trailhead」をベースとして、企業が独自の学習コンテンツを作成できるプラットフォーム。ガイド付きセットアップに従って、動画やプレゼンテーションを含む既成のコンテンツや、新たなコンテンツの作成、また、無料で公開されているTrailheadの既成コンテンツをベースとして、自社独自の学習文化を容易に作成できる。

 各社員のためにTrailmixと呼ばれる学習過程を個別に設定し、社員のスキルアップをサポート。たとえば、新入社員の学習過程は、カスタムで作成されたTrailmixが自動的に割り当てられ、さらに各社員の職務に応じて各々のコンテンツを構築していくことができる。

 Trailmixには、会社CEOからのあいさつ動画や、該当する職務に関し、最初の数カ月間で学ぶべき内容を教えるトレイル、または社歴や主な会社理念の概要などを含めることができる。コンテンツを見た社員は、簡単なテストに答え、ポイントやバッジを獲得でき、これをプロフィール上に記載して、新たに獲得したスキルを示すことができる。

 Trailhead Libraryでは、「ブロックチェーンの基礎」といったようなテクノロジー関連のスキルから、「職場における平等」といったようなソフトスキルまで、500以上のモジュールが無料で公開されており、さらに6週間ごとに新しいコンテンツが追加されていまる。これにより、たとえばコンタクトセンターなどのサービスエージェントは、コンソールで利用するAIを活用したインサイトをどのように業務に利用できるかを学べたり、Einsteinボットをどのように構築するかをモジュールで学べる。

 マネージャーは、チームメンバーに学習コンテンツを割り当て、その状況をSalesforce AppExchangeの「Trail Tracker」アプリケーションによりトラッキングでき、レポートやダッシュボードといった形で社員のスキルや専門知識を把握できる。さらに、マネージャーはTrail Trackerを通じて、リアルタイムのフィードバックとともに、インセンティブ提供や、新しいスキル習得を讃えたり、目標に到達させるための職務割当や、社内ランキングや、リーダースコアボードなどの用途で活用することができる。

 myTrailheadは、Salesforce Platform上に構築されているため、Sales Cloud、Service Cloud、Marketing Cloudなど、Salesforceの各アプリケーションとシームレスに統合することが可能。アプリ内のおすすめ機能が、イベントに基づいて自動的に課題、おすすめ、通知をトリガーし、適切な学習コンテンツを提案する。具体的には、Sales Cloudでは、リードをコンバートするために、いつごろ見込み客にコンタクトを取るべきか分からない営業担当者には、そのプロセスを学べるトレイルが提案される。

 myTrailheadは、Enterprise Edition以降のSales Cloud、Service Cloud、またはPlatformライセンスのアドオンとして利用が可能。