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アズジェント、管理機能を強化したファイル無害化ソリューション「Votiro Disarmer 8.2」を販売

設定用GUIを新たに提供、管理者が状況を把握できるポータル機能も

 株式会社アズジェントは2月28日、自社が販売するイスラエルVOTIROの無害化ソリューション「Votiro Disarmer(旧名称:Votiro Secure Data Sanitization)」において、新版「同 Ver.8.2」を販売すると発表した。従来製品と比べ、管理機能が大幅に強化されているという。

 Votiro Disarmerは、ファイルがマルウェアを含んでいるかもしれないという“可能性”を重要視し、外部から入ってくるあらゆるファイルを無害化するソリューション。Office、一太郎、PDF、CADなど、さまざまなファイル形式に対応している。

 今回の新版では管理機能が強化されており、まず、無害化ポリシー設定をこれまでよりも容易に行えるように改善した。従来、無害化ポリシーの設定はXML形式で記載する必要があったが、管理画面がGUI化されたことにより、ファイルタイプによるアクション(無害化する、無害化しない、ブロックするなど)が簡単に設定可能となっている。

 さらに、「特定のメールアドレスから添付ファイルを受信した際には無害化を行わない」といった例外処理も行えるので、より実用に即した運用が可能になるとした。

 またポータル画面にて、無害化処理したファイル数、ファイルタイプ、無害化処理時間の平均時間といった統計状況を表示する機能が搭載され、組織内の無害化状況を簡単に把握できるようになったとのこと。

 なお、無害化したファイルのオリジナルファイル(アーカイブされた無害化前ファイル)を最新のウイルス定義ファイルで定期的に再スキャンし、マルウェアが検知された場合、その旨を管理画面に表示する「Zero-day Detection」機能もも新たに備えた。これにより管理者は、Votiro Disarmerが防いだゼロデイ攻撃を把握できるとしている。

 管理機能以外では、URLレピュテーション機能に対応し、ファイル(Word、RTF、PDF)内にURLが記載されている場合、URLのリンク先を外部データベースと照合して、リンク先がフィッシングサイトやマルウェア感染のリスクの高いサイトであればファイルをブロックできるようになった。この場合、ブロックした理由を説明するPDFを受信者に送付してくれるという。

 また、パスワードによって保護された圧縮ファイルを取り込む際に、ユーザーが表示される画面に復号用のパスワードを入力することで、圧縮ファイルを解凍して無害化できるようにしている。ファイル形式はZIP/RAR/7Zに対応する。

 Votiro Disarmerの価格(税別)は、メール連携用の「Votiro Disarmer Email Connector」が627万円から、ファイルサーバー連携用の「Votiro Disarmer File Connector」が322万円から、Web API連携用の「Votiro Disarmer Web Service」が322万円から。

 アズジェントでは、従来のメインユーザーだった地方自治体や官公庁に加えて、金融機関、教育機関、重要インフラなども対象に加え、販売を推進する考えで、2019年度に200社への販売を目標としている。