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日立、シスコとの協業による統合プラットフォームをグローバルに提供開始

 株式会社日立製作所(以下、日立)は27日、シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)のサーバーおよびネットワーク機器と、日立のオールフラッシュストレージなどを組み合わせた統合プラットフォーム「Cisco and Hitachi Adaptive Solutions for Converged Infrastructure」を発表した。同日より、グローバルで順次提供開始するという。

 このプラットフォームは、シスコのサーバー「Cisco Unified Computing System(UCS)」、ネットワーク機器と、日立のオールフラッシュストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP)」などを組み合わせ、両社が共同で性能と信頼性を検証して、Cisco Validated Design(CVD)の認定を受けたもの。

 ユーザー企業はこれを利用することで、最新のサーバー、ネットワーク機器やストレージの中から、要件にあった構成を簡易に選択可能になるため、煩雑なシステム設計・評価における作業負担を低減で、AIやIoTなどの先進技術の活用に向けた、高信頼なデータ分析環境を迅速かつ容易に構築できるという。

 機器の相互接続性などは事前に検証されているため、機器の相性による不具合発生などのリスクは低減可能。また、長年にわかってITインフラ基盤を支えてきた両社の実績やノウハウの活用により、システム稼働の安定性を向上できるとした。

 なお日本市場においては、迅速な経営判断を支援するリアルタイムなデータ分析への期待の高まりに対応するため、SAP HANAにおいてもCVD認定を受け、検証済みSAP HANA向け統合プラットフォーム「Cisco and Hitachi Adaptive Solutions for SAP HANAR TDI」も提供開始する。

 日立では今後も、データセンターモダナイゼーションの加速に向け、シスコとの協業による共同検証などを促進する考えだ。