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センチュリー・システムズ、NGNサービスをターゲットとしたIPv6/v4対応ルーター「FutureNet NXR-650」「FutureNet NXR-530」

FutureNet NXR-650
FutureNet NXR-530

 センチュリー・システムズ株式会社は6日、ルーター製品「FutureNet NXR」シリーズの最新機種として、中規模センター向けの「FutureNet NXR-650」および拠点向けの「FutureNet NXR-530」を発表した。両製品とも価格はオープン。販売開始は2019年春予定。

 両製品とも、従来のPPPoE接続(IPv4)と比較して高速通信が可能なIPoE接続(IPv6)に対応。IPv4inIPv6トンネリング、IPsec、L2TPv3機能を利用することで、IPv6上でのVPNの構築にも対応する。また、日本ネットワークイネイブラー株式会社が提供するIPv4inIPv6トンネルを利用した「v6プラス 」(固定IP)サービス、MAP-E方式を利用した「v6プラス」に対応する。

 さらに、クライアントから転送されるDNSパケットを横取りして、nameとaddress情報を解析してあらかじめ指定したURL-LISTに基づき、ルーティング(FQDNルーティング)させる機能を搭載。これにより、Windows UpdateやOffice 365など、クラウド型アプリケーションのネットワーク負荷の高い通信を直接インターネットに流すオフロード通信を可能にし、センターの負荷を軽減する。

 また、別途提供を予定している管理サーバーを利用することで、機器起動時にインターネットあるいはNGNを介してコンフィグを取得する、ゼロコンフィグ機能の提供も予定する。

 FutureNet NXR-650は、FutureNet NXR-350/Cの後継機種。CPUにはクアッドコアの高性能ネットワークプロセッサを採用することで性能向上を実現。10ギガビットイーサネット(GbE)に対応することで、WAN回線としてソニーネットワークコミュニケーションズの「Nuro光10G」や、KDDIの「auひかり ホーム10ギガ」などの高速インターネット接続サービスが利用できる。

 通信インターフェイスは、10GbE×2、1GbE×4(スイッチングハブ)、USB 2.0(ストレージ/モバイル兼用)×1、コンソール(USB micro B)×1。

 FutureNet NXR-530は、FutureNet NXR-230/Cの後継モデルとなり、CPUにはシングルコアの高性能ネットワークプロセッサを採用することで、FutureNet NXR-230/Cと同等以上の性能と低価格化を実現した。FutureNet NXR-230/C の後継モデルとしては、動作温度を拡張し、Linuxアプリケーションを自由に追加できるFutureNet NXR-G200シリーズも提供しており、用途に最適なモデルを選択できる。

 通信インターフェイスは、1GbE×2、1GbE×4(スイッチングハブ)、USB 2.0(ストレージ/モバイル兼用)×1、コンソール(USB micro B)×1。