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セールスフォース、Lightning Platform上のアプリ開発のためのJavaScriptプログラミングモデル「Lightning Web Components」を発表

 株式会社セールスフォース・ドットコムは30日、JavaScript開発者がLightning Platform上で簡単にコードを作成できるプログラミングモデル「Lightning Web Components」を発表した。この新しいプログラミングモデルにより、開発者は自分好みのツールを使って再利用可能なビルディングブロックを作成し、Lightningアプリケーションを開発・拡張できるようになる。

 Lightning Web Componentsは、最新のウェブ標準をベースとし、ES6+をサポートすることで、開発者はクラス、モジュール、インポートなど最新のJavaScript機能を使うことができる。

 Lightning Web Componentsにより、多くのコードがJavaScriptによる抽象化ではなくブラウザーでネイティブに実行されるようになり、コンポーネントのパフォーマンス速度を高め、エンドユーザーのエクスペリエンス全般の向上につながるとしている。また、Lightning Web Componentsは、2015年にSalesforceが開発した既存のプログラミングモデル「Aura Components」と並行して動作させることができ、開発後はシステム管理者やビジネスユーザーが同じように利用して、コードではなくクリックだけでアプリの作成やカスタマイズができるとしている。

 Lightning Platformにはすでに、開発者が自社のSalesforceデータおよびメタデータに対してJavaScriptでアクセスができる「Lightning Data Service」、JavaScriptコードに関してエンタープライズクラスのセキュリティを提供する「Lightning Locker」、70を超すアプリケーション開発を加速するビルディングブロックである「Base Lightning Components」ライブラリなど、開発者向けサービスがいくつも含まれており、さまざまなエンタープライズ機能を素早く導入できる。

 さらに、Lightning Web Componentsと、Salesforce DXなどのプロコードツール、Lightning App BuilderやLightning Flowなどのローコードツール、Salesforce EinsteinやSalesforce IoTなどのエンタープライズサービスを組み合わせることにより、企業は大規模な顧客体験の構築やCRM機能の拡張、人事から財務まで特定の部署のためのアプリケーションを開発できるとしている。

 Lightning Web Componentsは、2月より一般提供を開始し、すべてのSalesforce組織で動作する。Lightning Web Componentsの作成には、Enterprise、Unlimited、PerformanceまたはDeveloper Editionが必要。