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琉球銀行、Webサイトの運用基盤としてAWSを採用 サーバーワークスが支援
2019年1月18日 15:40
株式会社サーバーワークスは18日、株式会社琉球銀行が、新たなシステムインフラ環境としてAmazon Web Services(AWS)を採用したと発表した。
琉球銀行では、基幹系システムの開発・運用を効率化するため、複数銀行で基幹系システムを共有し運用する「共同版システム」を採用している。これにより、コストを下げ安定的な運用を実現しているものの、同行単独ではITシステムのコントロールが難しくなる点が課題になっていたという。
また、独自の商品やサービスを迅速に提供するには、柔軟性があり容易に開発が行える新たなシステムインフラが必要とされていたほか、若い技術者に魅力を感じてもらえるような、新たな環境を整える必要もあったとのこと。
そこで琉球銀行では、基幹系以外の周辺システムを開発・運用するため、クラウドの導入を決断。銀行にとって重要な顧客窓口であるWebサイトと関連システムを、クラウド活用の最初の対象として選定した。
琉球銀行が重視したのは、安定性・信頼性の高いWebサイトの環境を構築できること、災害対策を容易に行えること、他行が被害を受けていたDDoS攻撃への対策を行えることなどで、こうした要件を満たせる環境としてAWSの導入検討を2017年7月より開始。同年10月より実際のプロジェクトをスタートさせ、移行に合わせてコンテンツのリニューアルも行って、2018年4月からAWSでのWebサイト運用を開始している。
なお琉球銀行は今後、自らがAWSを使いこなすためにも、フルSIのベンダーに丸投げするのではなく、AWS専業ベンダーと琉球銀行グループのITサービス会社であるリウコムのタッグ体制が最適と判断。専業ベンダーの中からは、エンタープライズ向けの実績が多い点、課金の管理方法なども含めて柔軟な対応ができた点を考慮して、サーバーワークスを選定した。
導入初期は、AWSへの移行によるコスト削減は見込めないものの、琉球銀行では、向こう3年ほどでコスト削減へ転じると試算。また運用管理面における自動化を推進したことにより、障害が発生した場合でも、ほとんどの場合は人手を介さず自動で復旧可能になったとのことで、日常的にはリウコムに復旧作業を依頼する必要もなくなったとしている。