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GitHub、無料ユーザーでもプライベートリポジトリの利用を可能に

 米GitHubは米国時間7日、GitHubの個人向け無料プランについてもプライベートリポジトリを無制限に作成できるようにするとともに、新たな法人向けプランの提供を発表した。

 個人開発者向けの無料プラン「GitHub Free」では、これまで有料プランに限られていたプライベートリポジトリ(一般に公開しないリポジトリ)の利用が可能となった。プライベートリポジトリは無制限に作成できるが、コラボレーター(共同作業者)は最大3人までという制限がある。有料プラン(月額7ドル)の「GitHub Pro(旧称:GitHub Developer)」では、コラボレーターの人数に制限はなく、高機能なコードレビューツールの利用が可能になる。

 GitHubでは、「プライベートリポジトリを利用する多くの開発者は、GitHubを利用して就職・転職活動、サイドプロジェクト、公開前のプロジェクトを非公開で試したいと考えている」と説明。これまで通りパブリックリポジトリは無料のまま利用でき、無制限のコラボレーターも変わらず含まれているとしている。

 また、法人向けプランについては、サーバーをGitHubがホストする「GitHub Business Cloud」と、企業自身がホストする「GitHub Enterprise」の2つのプランを統合し、新たに「GitHub Enterprise」として提供する。これにより、企業は1ユーザーあたりの単一価格(月額21ドル)で、クラウドおよびオンプレミスの両方でGitHubを利用できる。さらに、既存機能である「GitHub Connect」を利用して両製品を安全に連携させることで、ハイブリッド環境下でのシームレスな開発作業を実現する。

 GitHubでは、「初めてソースコードを作成する学生あるいは世界各地のチームを束ねる企業のリーダーやオープンソースの保守担当者にとって、GitHubはコードの作成やコラボレーション、そして世界中の開発者とつながるための最適な場所になることを目指しています。今回、新たなプラン提供を開始することは、将来のための大きな投資と位置付け、2019年に開発されるプロジェクトを楽しみにしています」とコメントしている。