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GitHub、「Enterprise Server 2.16」をリリース

 米GitHubは17日、法人向けサービス「GitHub Enterprise」で提供するサーバー環境の「Enterprise Server」について、新バージョンとなる「Enterprise Server 2.16」をリリースした。

 GitHubでは法人向けサービスについて、GitHubをサービスとして利用できる「Enterprise Cloud(旧GitHub Business Cloud)」と、企業が管理するサーバー上にインストールできるEnterprise Server(旧GitHub Enterprise)の両製品を2019年1月に統合。新たにGitHub Enterpriseとして提供している。これにより、企業はGitHub Enterpriseを1シート購入することで、Enterprise CloudとEnterprise Serverの両方のインスタンスにアクセスできるようになった。

 今回リリースしたEnterprise Server 2.16では、開発者が時間を節約できるとともに、チームおよびチームのリポジトリ管理の簡素化にも役立つ新機能を実装した。

 新バージョンでは、Issueテンプレート自動化に対する改善として、1プロジェクトにつき複数のテンプレートを作成する際に、既存の機能に加え、デフォルトのタイトル、ラベル、担当者のアサインなどを自動的に追加できるようになった。

 また、古くなったコメントに対する改善として、古くなったコードに対するレビューを自動で折り畳む代わりに、直近のコード変更に対して古くなってしまっていることを示すようになった。コラボレータはレビューコメントのきっかけとなったコード行が変わってしまったときに、それが古くなってしまったことが分かるようになる。

 Pull Requestのレビューをサブミットすると、そのサブミットに対するレビュー結果次第で、マージボタンが自動でアップデートされるようになり、サイトをリフレッシュする必要がなくなった。

 リポジトリ作成画面については、オーナーを選択するドロップダウンが最初にハイライトされるようになり、リポジトリを作成するユーザーが、誤ったオーナーの元で作成に対して、事後に所有権を変更するといったトラブルの防止を可能にした。

 このほか、Forceプッシュのタイムライン表示や、ユーザーに対してリポジトリ作成の可否などの権限を設定できる機能、メンバーが新しいコラボレーターを追加したい場合にはオーナーにリクエストを送信する必要を持たせる機能などを追加した。