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フタムラ化学、次世代の経営基盤としてSAP S/4HANA Cloud, single tenant editionを採用

 SAPジャパン株式会社は8日、フタムラ化学株式会社が、SAPのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud, single tenant edition」を採用し、2019年2月より導入プロジェクトを開始すると発表した。

 食品包装用フィルムの国内シェア最大手であるフタムラ化学は、当初は活性炭の製造販売会社として設立され、その後さまざまな事業へと事業範囲を拡大してきた歴史を持つ。同社ではこれまで、事業拡大とともに、さまざまな業務(販売、生産、購買、会計など)に対するシステムの自社開発、パッケージの個別導入を行い、拡張して利用してきたが、各業務では効率化が図れていても会社全体では非効率な部分もあり、この解決が急務になっていたという。

 そこで、事業拡大や将来のグローバル統合を見据え、事業変化への迅速な対応を可能にする新基幹システムの導入検討を開始。複数のERPパッケージを比較検討した結果、全業種・全業務領域をカバーできる点や、今後のビジネス環境の変化への対応力などを評価し、2018年12月にSAP S/4HANA Cloud, single tenant editionの導入を決めたという。

 SAP S/4HANA Cloud, single tenant editionは、SAP S/4HANAをプライベート型のクラウドERPとして提供するもので、SAP S/4HANAが提供する多様な機能拡張プログラムをタイムリーに適用することにより、環境変化に柔軟に対応する競争力のあるプラットフォームとして進化し続けられるとのこと。

 また、SAPライセンスがサブスクリプションモデルで提供されるため、必要な時に必要な分だけ利用できる、より高い柔軟性を実現できる点もメリット。さらにユーザー企業ごとに固有の環境とエキスパートがアサインされるため、バージョンアップや各種設定などを、適宜相談して対応していけるようになる。ユーザー企業はこれにより、システムの継続的な更新、SAP製品の人材確保と育成やセキュリティ対策といった煩雑なシステム運用負荷から解放され、自社のコアコンピタンスに人材と投資を集中させることが可能になるとした。