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持ち出しPCのセキュリティ対策ソリューション「Shadow Desktop」、3つの新オプションを提供

 株式会社アール・アイは20日、持ち出しPCのセキュリティ対策ソリューション「Shadow Desktop」において、3種類のオプションを追加すると発表した。

 Shadow Desktopは、ファイル仮想化技術により。ローカルストレージ内のデータをクラウドストレージに移行することで、PCにデータを残さない環境を提供するソフトウェア。仮想化対象のローカルストレージにファイルを保存すると、Shadow Desktopを介してクラウドストレージにデータが保存されるようになる。

 このShadow Desktopのライセンスは、通常はデバイス単位で管理されているが、新たに提供する「マイロケーション(Shadow Desktop My Location Option)」を有効にすると、利用するユーザー単位の管理が可能になり、1人のユーザーが、複数の異なるPCにShadow Desktopをインストールすることができる。

 これにより、普段オフィスで使っているPCとは異なるPC上でも、Shadow Desktopを利用した、いつもと同じ作業環境を再現できるようになる。例えば、自宅のPCでShadow Desktopを立ち上げた場合は、デスクトップが仕事用のPCに切り替わって作業を行える一方で、プライベートな写真やデータは一切アップロードされないという。

 また、2台のPCを利用するユーザーにも適しており、どちらか一方のPCで行ったファイルの作成や編集は、常にもう一方のPCと同期されるとのこと。

 2つ目の「ライトコントロール(Shadow Desktop Write Control Option)」は、セキュリティ機能を強化するオプション。Shadow Desktopは通常、デスクトップやドキュメントなどのユーザーディレクトリに存在するデータを仮想化するが、このオプションを有効にすると、仮想化対象ディレクトリ以外へのデータ書き込みを制御可能になり、例えば、USBメモリやCドライブ直下などへのデータ保存を禁止できるとのこと。ただし、OSやアプリケーションのアップデートなどは阻害しないとしている。

 3つ目の「バックアップ(Shadow Desktop Backup Option)」は、Shadow Desktopが持つバックアップ機能を強化するもの。Shadow Desktopが標準装備するバージョン履歴機能では、誤ってファイルを上書きした場合や、データクラッシュ、マルウェア感染などの際に、ファイルを正しいバージョンに戻すことができる。バックアップオプションでは、最大99世代までファイルの世代管理ができるほか、いったん削除してしまったデータもクラウドから復元することが可能になるとした。

 Shadow Desktopの1ライセンスあたりの価格は、本体が月額980円、Shadow Desktop My Location Optionが月額300円、Shadow Desktop Write Control Optionが月額300円、Shadow Desktop Backup Optionが月額300円。月額料金に加えて、割安な年額料金も用意されている。