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CTC、NVIDIAのAIシステム最上位機種「DGX-2」を販売開始

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は18日、米NVIDIAが提供するAIシステムの最上位機種「NVIDIA DGX-2(以下、DGX-2)」の販売を開始した。

 DGX-2は、並列コンピューティングやディープラーニングに向けてハードウェアのアーキテクチャを最適化した、NVIDIAのAIシステムの最上位機種。16基のGPU「NVIDIA Tesla V100」を搭載し、既存モデル「NVIDIA DGX-1」の約2倍となる2ペタFLOPSの性能を実現。すべてのGPUを相互接続するバススイッチ「NVIDIA NVSwitch」により、GPU間をつなぐ帯域幅も24倍の2.4TB/秒となり、ハードとソフト両面の性能向上により学習性能をDGX-1の10倍に向上している。

 企業はDGX-2を利用することで、開発・検証環境の準備に時間を費やすことなく、より大容量で複雑なデータの並列処理が高速に行えるようになり、大規模なディープラーニングに取り組むことができる。また、NVIDIAが提供するGPU対応のクラウドプラットフォームによって、DGX-2のハードウェアについての状態確認やソフトウェアの最新版への更新なども簡単に行える。

 CTCでは、2017年9月からDGXシリーズの提供を開始しており、AI活用のためのハイブリッドクラウド環境の提供や製造業やサービス業でのディープラーニングシステムの構築などの実績がある。今回、これまでのNVIDIAの「エリートパートナー」資格に加え、新たにDGX-2の販売パートナーである「Advanced Technology Program」のメンバーとなり、既存システムとの連携やフロントエンドの開発などを含め、DGX-2の導入設計から各種の設定、運用で顧客をサポートする。

 CTCでは、ディープラーニング技術を活用して業務の自動化や予測の高度化を図る製造業や情報サービス業、流通業を中心に提供し、DGX-2を含めたAIシステムの構築や運用サービスと合わせて3年間で40億円の売上を目指す。

NVIDIA DGX-2