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CTC、NVIDIAのディープラーニングシステム「DGX-1」を販売

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は12日、米NVIDIAのディープラーニングシステム「DGX-1」を同日より販売開始すると発表した。

 DGX-1は、NVIDIAが並列コンピューティングやディープラーニングに向けてハードウェアのアーキテクチャを最適化したコンピュータシステム。960テラフロップス(TFLOPS、1TFLOPSは1秒間に1兆回の浮動小数点数演算)の性能を実現するGPUを搭載するほか、画像や音声認識、自然言語処理などの深層学習(ディープラーニング)を行える各種のソフトウェア、Dockerによるコンテナ技術を備えているので、ユーザーは環境の準備に時間を費やすことなく、ディープラーニングに取り組むことができるという。

 また、NVIDIAが提供するクラウドサービスにより、DGX-1のハードウェアについての状態確認やソフトウェアの最新版への更新などを簡単に行えるとした。

DGX-1

 なおCTCでは、企業データの分析や評価を担う大規模なシステム、GRIDのAI開発基盤「ReNom」を活用した製造業やサービス業でのディープラーニングシステムの構築実績があり、既存システムとの連携やフロントエンドの開発などを含め、DGX-1の導入設計から各種の設定、運用をサポートするとのこと。

 GPUを使用した製造・建築向けのソフトウェアも自社開発しており、DGX-1を中心としたシステムのインフラからアプリケーション開発を含め、ユーザーの目的に応じたAIシステムを提供するとしている。

 また今回、NVIDIAのパートナープログラム「NVIDIA Partner Network」のディープラーニング分野において、国内初のパートナー認定「Deep Learning Competency」を受けたとのことだ。

 CTCは、ディープラーニングを活用して業務の自動化や予測の高度化を図る、製造業や情報サービス業、流通業の企業を中心に展開する考えで、DGX-1を含めたAIシステムの構築や運用サービスとあわせ、3年間で20億円の売上を目指している。