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富士ソフトとフィリップスが提携、ヘルステック業界にMRソリューションを展開へ

 富士ソフト株式会社は6日、株式会社フィリップス・ジャパン(以下、フィリップス)と協業すると発表した。ヘルステック業界に対して、マイクロソフトのホログラフィックコンピュータ「HoloLens」を用いたMR(Mixed Reality:複合現実)ソリューションを展開するという。

 昨今、医療や建設業など多くの業界において、ファーストラインワーカー(第一線の従事者)の業務課題解決と生産の効率化への働き方改革が大きな課題となっており、医療関連の業界では、ヘルスケアにITを活用するヘルステックへの取り組みが進められている。

 そうした中で富士ソフトはこれまでも、業種・業界にかかわらずさまざまな業務の効率化や高度化、働き方改革を支援してきたほか、HoloLensの活用にも取り組み、これまで見えなかった情報を可視化することで、さらに一歩進んだ業務改革を支援しているという。

 今回の協業では、フィリップスが2019年5月に開設予定の「Philips Co-Creation Center」(宮城県仙台市)での使用開始を目指し、HoloLensを活用するヘルステックソリューションの取り組みを進めているとのこと。

 このサービスは、大型医療機器の導入前に、HoloLensで配置空間に実スケールのイメージを表示するもの。空間を動き回っても表示が追従するため、機器配置後の空間(室内)をイメージで確認できるという。またデータ出力機能により、施設設計の時間短縮も可能になるとした。

 さらに将来的には、利用可能な医療機器の拡充や、医療機器のトレーニング、医療機器のマニュアルとしての活用など、多方面への展開を目指して取り組みを進める考えだ。