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アライドテレシス、小規模向けの無線LANコントローラ機能をUTM/VPNルータに追加

 アライドテレシス株式会社は17日、スイッチ/ルータ製品のファームウェア「AlliedWarePlus(AW+)」において、新版「同 Ver.5.4.7-2.4」を提供すると発表した。同社Webサイトからのダウンロードサービスを開始している。

 今回の新版における最大の目玉は、UTM/VPNルータ製品が自律型無線LANソリューション「AWC(Autonomous Wave Control)」のコントローラ機能を標準機能として搭載したことだ。

 AWCは、無線LANアクセスポイントがほかのアクセスポイントや外部電波(外来波)の情報を収集することにより、アクセスポイントの出力/チャンネルを自律的に最適化する技術。これによって、従来は導入前に入念に行う必要があったサイトサーベイを簡素化できるほか、運用開始後も、変化する電波状況に最適化された設定が自動的に行われる。

 従来、AWCを利用する場合は、同社のネットワーク管理ツール「Vista Manager」をコントローラとして導入する必要があった。しかし今回、UTM/VPNルータの標準機能としてアクセスポイントの管理機能が追加されたため、アクセスポイントが5台までの小規模環境では、ルータさえあればVista Managerの導入は不要になるという。

 対応ルータは、AR2010V、AR2050V、AR3050S、AR4050Sの各製品で、AR4050Sのみ、「無線LANコントローラーライセンス」を別途購入することで、最大25アクセスポイントまでの管理に対応する。同ライセンスの価格は、1年で3万円(税別)、5年で8万4000円。

より手軽に使える無線LAN環境を目指す――、自律型無線LANソリューション「AWC」が目指すこと
https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/special/1094936.html

 このほか今回は、DHCPサーバーを利用したオートリカバリー機能が、産業用スイッチのIE200シリーズにおいて新たに利用可能になるほか、AMFアプリケーションプロキシ機能を拡張。固定IP端末への通信制御、IPレベルでの通信制御、MACアドレス指定通信制御、隔離VLANへの通信隔離/分離の機能を拡張した。