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富士ゼロックス、バーコードリーダー対応のA4カラープリンター複合機「DocuPrint CM310 z II」

医療機関・店舗での受付業務効率化を支援

 富士ゼロックス株式会社は5日、耐久性や給紙容量を向上させたA4カラープリンター「DocuPrint CP310 dw II」と、A4カラープリンター複合機「DocuPrint CM310 z II」を発表した。1月21日より販売開始する。

 新製品はいずれも、耐久性と手差しトレイ給紙容量を前モデル「DocuPrint CP310 dw」「DocuPrint CM310 z」の2倍に向上させているほか、標準搭載のNFC機能が、新たにiOSのモバイルNFCにも対応した。無償アプリ「Print Utility for Android」もしくは「Print Utility for iOS」を使えば、モバイル端末をかざすだけでプリントやスキャンを行えるため、一般オフィスや流通・小売業の店舗、病院の窓口業務など、モバイル端末を必要とする業務に活用できるという。

DocuPrint CP310 dw II
DocuPrint CM310 z II

 また現在、医療機関の受付窓口や、申込書・アンケートなどの受付を行う店舗窓口などでは、多種類の文書が扱われており、DocuPrint CM310 z IIでは、こうした場所での業務効率化を支援する機能を搭載したとのこと。

 例えばクリニックの受付業務では、問診表や紹介状、同意書などのスキャンデータをPCに取り込み、文書の種類や患者にひもづくIDをファイル名に付けて保存することで分類、管理するといった作業を行っている。店舗窓口でも同様に、申込書や身分証明書などを、文書ごと、顧客ごとに保管するニーズがあるという。

 このような場では、バーコードがさまざまな業務プロセスで一般的に利用されているため、DocuPrint CM310 z IIでは、オプション製品の「バーコードScanキット」を利用することで、バーコードリーダーによるスキャン操作を行えるようにした。DocuPrint CM310 z IIに接続したバーコードリーダーでバーコードを読み取ると、スキャン文書の保存時に、ファイル名に作業者や患者・顧客別のIDや文書種IDを自動で付与できるため、後から文書名を変更する作業が省略でき、受付業務の効率化に貢献するとしている。

 また、通常はスタートボタンを押して行っているスキャン開始操作も、同オプションではバーコードリーダーで指示できるようになることから、一連の作業をバーコードリーダーで行えるとのこと。

 さらに、新機能のIDカードスキャン、保険証スキャン機能を利用すれば、保険証や運転免許証など、表と裏があるカードを1ページにまとめてスキャン・保存することが可能。カラースキャン速度も前モデルDocuPrint CM310 zの約1.3倍(カラー14枚/分⇒18枚/分、モノクロ32枚/分⇒36枚/分)に向上しているので、こうしたスキャン作業の生産性を向上するとアピールしている。

 価格(税別)は、DocuPrint CP310 dw Ⅱが11万9800円、DocuPrint CM310 z Ⅱが17万4800円で、オプションのバーコードScanキットは5万円となる。なお、バーコードリーダーは別途必要。