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NRIセキュア、セキュリティ監視やインシデント対応の自動化を支援する「SOAR」の導入・運用支援サービスを提供
2018年12月5日 12:28
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は5日、企業における情報セキュリティの監視業務やインシデント発生時の対応業務の自動化・高度化を支援する「SOAR(ソアー)導入・運用支援」サービスの提供を開始した。
SOAR(Security Orchestration and Automation Response)とは、セキュリティインシデント対応業務の品質向上および生産性を高めることを目的に、企業の情報システムに導入されているさまざまなツールと連携しながら、インシデントの調査から対処にかかわる業務プロセスを自動化する技術のことを指す。
NRIセキュアでは、CSIRTを設置する企業が増える一方、セキュリティを専門とする人材の不足により、CSIRTや監視業務を担う組織(SOC)に高度な人材を安定的に確保することが難しくなっていると説明。そのため、セキュリティインシデントの調査から対処に至るまでの業務プロセスを自動化・高度化するSOARツールが登場し、注目されているとしている。
SOARツールについては、1)自動化による対応速度と対応品質の向上、2)インシデント対応業務の集約、3)インシデント検知の高精度化、4)インシデント対応状況の可視化と経営層への迅速な報告――などの効果を期待できるが、導入にあたっては他システムとの接続設定など、自社の監視・運用に合わせたカスタマイズが必要となり、これがボトルネックとなって、自社で導入したものの、ツールを効果的に活用できなかったり、導入を見送ったりするケースも見られるという。
そこで、NRIセキュアではこうした問題を解決し、SOARツールを最大限に活用するために、ツールの導入と運用それぞれの場面で支援するサービスを提供する。
導入面では、顧客の業務環境に適したSOARツールの選定や導入に向けた社内への提言を実施し、ツールを活用した監視運用業務の設計と、自動化する業務領域の定義を行う。また、すでに導入されているSIEM製品およびセキュリティ機器との接続を設定し、監視・インシデント対応業務の自動化手順書(プレイブック)を作成する。
運用面では、導入したSOARツールの利用方法について、担当者へのレクチャーを実施し、運用業務フローの定期的な見直しを支援する。また、新たなイベントログへの対処方法やセキュリティ機器の追加設定のほか、導入後に発生した脅威や業務フローに対応するためのプレイブックの作成、見直しを支援する。