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ベリタス、AI/機械学習アルゴリズムを利用したサポートを提供する「Veritas Predictive Insights」を発表

 ベリタステクノロジーズ合同会社(以下、ベリタス)は30日、人工知能 (AI) および機械学習 (ML) アルゴリズムを利用して、同社のバックアップアプライアンス製品などのプロアクティブなサポート提供を可能にするソリューション「Veritas Predictive Insights(以下、Predictive Insights)」を発表した。

 Predictive Insightsは、顧客環境に設置されているベリタスのアプライアンスから収集して匿名化・暗号化したイベントデータを、クラウドベースのAI/MLエンジンで解析し、システムの健全性を監視して潜在的な問題を検出する。導入済みのベリタス製品の継続的な監視と、サービス担当者からの実際のインプットに基づき、顧客環境においてビジネス運用を改善するためのプロアクティブな推奨事項やアクションとなる予測的インサイトを提供。これにより、計画外のシステム停止時間を短縮するとともに、障害をより迅速に解決し、全体的な総所有コストを削減できるとしている。

 アプライアンスの状態を把握して改善し、インフラストラクチャが最高のパフォーマンスを発揮できるようにする「Maintenance Insights」、既存のインフラストラクチャを最適化し、将来の要件を正確に予測する「Resource Insights」、クラシフィケーション(分類)、リスク管理やポリシー最適化、ファイル修復により組織のリスクを削減し、コンプライアンスおよび規制要件に適合可能にする「Information Insights」、24時間365日のプロアクティブな監視やアラート、問題解決までの時間短縮により、計画外の停止やダウンタイムを最小限に抑える「Support Insights」などの各種インサイトを提供する。

 ユーザーがベリタスアプライアンスで自動サポート機能を使用することで、遠隔測定データが継続的に収集され、AI/MLエンジンによって処理され、各アプライアンスのシステム信頼性スコア(SRS)を生成する。生成された情報はダッシュボードに表示され、ベリタスのサービス担当者が参照できるとともに、ユーザーもアクセスできる。

 SRSとその詳細に基づき、サポートチームと顧客チームは、たとえばパッチのインストールを促す通知や、サービス担当者の派遣または所定のオンサイトサービスの作成など、分析で特定されたアクションをプロアクティブに実行できる。

 Predictive Insightsは、バックアップアプライアンス「Veritas NetBackupアプライアンス」を対象として提供開始し、「Veritas Accessアプライアンス」「Veritas Flexアプライアンス」でも順次提供を開始する予定。