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NEC、レシート印刷などに利用可能な小型感熱ロール紙プリンタ「MultiCoder 320Sシリーズ」

 日本電気株式会社(NEC)は15日、3インチ幅の感熱ロール紙プリンタ「MultiCoder(マルチコーダー) 320Sシリーズ」を販売開始すると発表した。飲食店や小売店などにおいて、レシートプリンタとして利用できるという。

 MultiCoder 320Sは、幅128mm×奥行き170mm×高さ126mmのコンパクトな感熱ロール紙プリンタ。平置き(上面排紙)/縦置き(前面排紙)が可能で、店舗のレジや窓口のカウンターでレシートを発行したり、飲食店の厨房(ちゅうぼう)などでオーダーをプリントアウトしたりといった、限られたスペースでも利用しやすいという。

MultiCoder 320S(上面排紙時)

 印刷は、最大400mm/秒の高速印刷に対応。3段階(4/8/16)の多階調印刷機能も備え、従来の白黒2階調印刷に比べて、クーポン券やレシートの宣伝画像をより高品質で印刷できるとした。

 また、1台で3種類の用紙サイズ(80/58/50mm)や、パーシャルカット(中央1点止め)/フルカットの両カット方式に対応するほか、交換用の用紙を落とし込むことで簡単にセットできる、ドロップイン方式の用紙交換の採用や、用紙の終端が近くなると発生する用紙のカール(丸まり)を抑制する機能などにより、利便性の向上を図っている。

 なお、印刷密度は203dpiに対応するが、180dpiの既存レシートプリンタからの置き換えを考慮し、180dpi機と同一文字サイズで印刷できる環境も提供。さらに、カッターやヘッドといった主要部品の耐久性を高めることで長寿命化を図っている。

 PC接続用のインターフェイスはUSB 2.0を標準で備え、オプションのLANボードによりEthernet接続にも対応する。

 価格は、本体、LANボードともオープンだが、NECの直販サイトでは、本体が8万9600円(税別)、LANボードが2万8400円(税別)で販売されている。NECでは、今後3年間で5000台の販売を見込む。