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Aruba、802.11ax対応アクセスポイントを2019年第1四半期に提供へ

 米Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyは13日(米国時間)、IoT技術に対応するIEEE 802.11ax(Wi-Fi6)無線アクセスポイント「Aruba510シリーズ」と、それらを補完するアクセススイッチ「Aruba 2930M」を発表した。いずれも、2019年第1四半期の発売を予定している。

 Aruba510シリーズは、最新のWi-Fi規格であるIEEE 802.11axに準拠し、Wi-Fi Alliance(WFA)よりWPA3とEnhanced Openセキュリティ規格の認定を受けたアクセスポイント。より強力な暗号化と、シンプルなIoTセキュリティ構成を提供できるという。

 また、ZigbeeおよびBluetooth 5をアクセスポイントへ統合しており、スマートドアロックや電子シェルフラベルなどのIoT使用が可能になるほか、Bluetooth 5により屋内でのユーザーロケーションを認識できるため、IT部門は、ユーザーごとに最適なエクスペリエンスを提供できるようになるとのこと。

 同時に発表されたアクセススイッチのAruba 2930Mは、PoEの新規格であるIEEE 802.3btをサポートし、一部のハイエンド802.11axアクセスポイントなどで要求される、ポートあたり最大60Wという、より大きなPoE出力に対応することができる。

 なおArubaでは、AIを利用したアナリティクス/アシュアランスソリューション「NetInsight」の1つとして、「Green AP」を提供。ユーザーデバイスの不在時にアクセスポイントの電力消費を動的に抑制し、一部の802.11axアクセスポイントからのより高い電力需要と相殺できるようにするとのこと。

 またAruba510シリーズとAruba NetInsightは、連携してネットワークの予測的な監視とトラブルシューティングを行い、ピア比較とベンチマークに基づいて実用的なインサイトとレコメンデーションを生成。それらのレコメンデーションを自律的にネットワークに適用してくれる。これを導入することで、組織は、モバイル性の高いIoT中心の環境に求められる高性能と効率を実現するだけでなく、変化する要件に継続的に適応し、ユーザーと顧客のエクスペリエンスを高めるとした。

 米国での価格は、Aruba510シリーズが1095ドルから。Aruba 2930Mが1万799ドルから。Green APが含まれるNetInsightは、アクセスポイント1台あたり年間50ドルから。

Aruba510シリーズ