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三菱総研DCS、多要素認証サービス「FQ-MA」を提供

 三菱総研DCS株式会社は、同社が提供するクラウドサービス「FINEQloud」シリーズに、新たに多要素認証サービス「FQ-MA(FINEQloud Multi-factor Authentication)」を加え、12月に提供を開始すると発表した。

 FQ-MAは、ベーステクノロジー株式会社の特許技術である認証鍵と秘密分散法を用いた同社の認証ソフトウェア「QuiX端末認証」を採用し、サービスに即したカスタマイズを加えて、端末認証機能(所有情報による認証)を提供。認証対象となるシステムが備えるID/パスワード認証との組み合わせによる多要素認証を実現し、さまざまなワークプレイスからの社内外システムのセキュアな利用を可能にする。

 端末認証処理はバックグラウンドで自動実行され、ユーザーの日常的な認証作業は不要。認証鍵は認証ごとに自動更新され、新たなハードウェア(トークンなど)の購入・管理、証明書の更新などの定期運用は発生しない。

 クラウドサービスのため、認証システムの機器面でのメンテナンスは不要。認証用ハードウェアや証明書を使った既存の方式に比べて安価に利用でき、必要に応じて段階的に適用範囲を拡大するなど、クラウドサービスのメリットを生かした柔軟な導入により、無駄を削減できる。

 認証処理結果は、ウェブシステムの標準的な認証情報交換プロトコルであるSAMLで連携するため、既存のシステムを改修することなく利用が可能。PCだけでなく、スマートフォンやタブレット(iOS/Android)にも対応する。

 三菱総研DCSでは、FQ-MAはサービス開始と同時に数千ID規模での国内企業への導入が決定しており、今後もFQ-MAを通じて、顧客の安心・安全なデジタルビジネスを強力に支援していくとしている。